株価のピークを景気のピークも、それがいつかを事前に知ることは困難ですが、ピークらしき時期からの変化を確認することはできます。
全世界の時価総額が最近最も大きかった2018年1月が直近ピークであったと仮定して、2019年2月末までの世界の主要な株価の変化を確認してみます。
世界の主要株価指数 <2018年1月ピーク値⇒2019年2月末の下落率>
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
世界の主要株価指数の「2018年1月ピーク値⇒2019年2月末の下落率」の比較です(現地通貨建て。「VT」「TOK」「VWO」はドル建て)。
データはこちら。
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
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所感①:「上海総合」が急騰、一人旅の終了
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
上記は2018年1月末の状況。
上海総合の下落幅がぶっちぎりでしたが、2月月間で14%程度の急騰。
日本やドイツの株価指数に追いついてきました。
とりあえず「一人旅」の終了。
所感②:日本、香港、上海総合、ドイツ、新興国が似たような下げ幅
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
為替レートは考慮していないので一概に比べられませんが、「TOPIX」「香港ハンセン」「上海総合」「独DAX」「VWO」の下落率が概ね「14~18%」の範囲に収まっています。
VWOは2月月間で「-0.38%」とマイナス。
全体的に株価が上昇するなか、意外でした。
依然、2018年1月ピークを20%近く下回る水準。
所感③:依然、相対的に米国の指数は強い
引き続き米国の株価指数は相対的に強い印象。
ナスダックは2018年1月の高値を超えています。
米国への配分比率が高い「TOK」や「VT」の下落率も小さめ。
「米国の景気動向のよさ」と総じてぱっとしない他の地域の景気動向を反映している可能性。
アメリカ映画のよくあるパターンではありませんが、大げさに表現すると
「米国(景気)が 世界(市場)の命運を握っている?」
といえなくもなさそう。
おわりに
上海総合の急騰が印象的な2月でした。
S&P500は昨年9月の高値から「−5%」ほどの水準。
最高値更新はあるのかどうか。
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