昨日は大きめの株価変動。
ビビっていたがとりあえず杞憂
米国は荒れましたが日本市場は金曜までそこそこ落ち着いた状況で個人的には少しずつロングショートのポジションを増やしていたのですが、この感じでは来週早々に撤退か。
先週の記事では上記のように書いていましたが、昨日の個人的なポートフォリオ(日本の中小型銘柄)の値動きは思いのほかまったりしており、ロングショートを中止せず、とりあえず継続する方針。
昨日の日中の動き。
<買い建て:21銘柄の値動き>
平均「-0.3%」程度。
<売り建て:13銘柄の値動き>
平均「-0.7%」程度。
ロングショート差引「+0.4%」程度。
ショボいですがプラスだとありがたい。
ロングショートを始めた理由
以前も書いたと思われますが、2014年秋頃からロングショートを始めました。
2011~12年以降、日本の中小型株に全力投資をしており、資産は増えたのですが2014年頃から不安が大きくなっていました。
こんな相場が続いてこのまま株価が上昇し続けるわけがない・・・
不安を感じるなら売却してキャッシュにしてしまえばよいのですが、それもつまらない。
何とかリスクを抑えながらリターン獲得を目指せないか、とあれこれ考えてたどり着いたのがロングショート。
個人的なロングショートの概要
基本は「ファンダメンタル」や「需給動向(の先読み)」から日本の中小型株で
A:投資期待値の高そうな銘柄を買い建て(ロング)
B:投資期待値の低そうな銘柄を売り建て(ショート)
し、Aグループに該当するもの、Bグループに該当するものに分散投資。
A、Bグループの投資金額は
・トントンにするか(50:50)
・強気なときはややAを多めに(55:45など)
・弱気なときはややBを多めに(45:55など)
そんな感じで実行。
※強気なときはBをプットオプションなどで代用することも
今後は不明ですが、ここ5年足らずの時期で、だいたい12ヶ月のうち2~4ヶ月負け、8~10ヶ月くらいは勝てている状況。
ロングショートの利点①
ロングショートの利点の一つは「比較的市場のリスクオフ局面に強い点」か。
もともと
「指数が大幅に下落する局面にどう対処し、できれば利益を出すか」
そのために行っている取引。
自分の銘柄選定に本当に自信がある人(自分の選んだ銘柄が株価指数を上回る結果を出せる自信のある人など)は意外にロングショートは合っているかもしれません。
A:自信のある銘柄群:買い建て(ロング)
B:株価指数:売り建て(ショート)
の取引を続けていれば、市場全体が上げようが下げようが、中長期的にある程度の利益を出し続けられる、ハズ。
実際やってみると、株価指数というのは意外にしぶとく、長期で戦うとけっこう負けやすい。
それよりも需給動向を先読みし
・ある時期最も強そうな個別銘柄群:(ロング)
・ある時期最も弱そうな個別銘柄群:(ショート)
の組み合わせで勝負する方が期待値は大きそう・・・
というのが5年ほど試行錯誤して感じるところ。
★いわゆるキャピタルゲインや配当、分配金以外で投資(投機?)でキャッシュフローを生み出したい人
★自分の銘柄選定や個別銘柄の需給動向判断に自信がある人
★銘柄分析が好きで時間がある人
などは市場変動の影響を比較的受けにくいロングショートの技術を磨く価値はある、かもしれません。
※個人の感想です。うまくいく保証もなくロングショート取引を勧める意図はありません。投資は自己責任で
ロングショートの利点②
利点の二つ目は少し観念的なことですが、市場への見方を比較的フラットにしやすいところです。
ロング1本だと感情的には株価上昇が「善」、下落は「悪」ですが、ロングショートでは善でも悪でもありません。
ひたすらロング銘柄とショート銘柄のトータル損益がプラスになるかどうか、そこのみがポイント。
例えば、現物でじっくり長期投資、分配金や配当を受け取りつつ景気減速期などは信用取引でショートが強めのロングショートを実施して株価急落時のショックを和らげる、などはうまいやり方なのかも。
ロング1本で長めの下落相場に捕まると気持ちの逃げ場が乏しくなりがちですが、ヘッジ取引やロングショートをしていると、下落相場においても表面上プラスのポジションも発生しやすく、市場への見方をいくらかフラット(株価下落を「悪」と思い込み過ぎない)にしやすいか 。
おわりに
なお昨日は平穏でしたが今日どうなるかはわからない(もしかしたらショート銘柄が大幅上昇するかもしれない)。
それが相場の怖いところ。
米中がらみのニュースで落ち着きませんが、個人的には資産を大きく減らさないよう、できれば増やせるよう、平時心で臨みたい時期。
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