「製造業PMI」の速報値から米国などの景気動向を確認。
※PMIについて詳しくコチラ↓
●中日独の景気動向 2017年11月データ - ユキマツの「長期投資のタイミング」
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①製造業PMIの速報値
「購買担当者指数」は「PMI」とも呼ばれる景気指標の一つです。
世界の多くの国で採用されており、毎月更新される即時性の高い便利な指標です。
50が分岐点であり
●50より大きい⇒景気拡大
●50より小さい⇒景気減速
と判断。
製造業PMIは「製造業購買担当者指数」のことで、製造業全般の景気を示唆します。
主要3ヶ国(米日独)の国別の製造業PMIを確認。
期間は2016年1月~2019年9月(9月は速報値)です。
※出所:「https://jp.investing.com/search?q=製造業購買担当者指数 PMI」のデータより管理者作成
直近のピークは
●ドイツ:2017.12月
●日本:2018.1月
●米国:2018.4月
であり、今のところ
「ドイツ⇒日本⇒米国」
の順にピークアウトしています。
2019.9月の数値変動は
●米国:上昇
「50」すれすれの状態から「51.0」に上昇。
●日本、ドイツ:低下
日本は「48.9」で2019.2月と並んで最近では最も低い値。
ドイツは「41.4」で相当低い水準に大幅低下。
以下、各国中長期の推移グラフ。
※出所:サーチより作成
<日本>
日本はそれほど低い水準ではないですが、50以下が常態化しつつあります。
<米国>
米国の数値は上昇。上昇トレンドとなるか。
<ドイツ>
ドイツは欧州債務危機の頃より低い水準。
サービス業にも波及すると景気悪化が深刻化する可能性。
おわりに
グローバル製造業PMIは2017年12月をピークに7月までで19ヶ月続く低下トレンドでしたが8月はやや上昇。
9月はどうなるでしょうか。
※出所:ドイツ サービス業購買担当者景気指数より作成
上記はドイツのサービス業PMI。
9月の速報値は大きめに低下しましたが節目の50にはまだ少し距離があります。
サービス業の方はリーマン後や欧州債務危機と比べると数値的にはかなりいい状況。
製造業PMIがとても低いもののドイツの株価がそれほど崩れていないのは
「低金利+(相対的な)サービス業の堅調さ」
が主な要因か。
こんな記事も
<グローバル製造業PMI、ISM製造業景況指数について>
<CLIについて>