ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

新型コロナの季節性は あります ~FRB資産、テスラ、米国コロナ等~

f:id:yukimatu-tousi:20201031145940p:plain最近の米国がらみ、コロナがらみで気になるテーマをいくつか。

米国、新型コロナ関連

<新規感染者数>

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※出所:コロナウイルス(COVID-19) - Google ニュース

直近ボトムは9.7の約2.5万人。

その後増加傾向。

2020.10.29の新規感染者数、約9.1万人(一週間前は約7.5万人)で週間で大きく増加。

欧米は秋~冬の感染再拡大期に突入しているという推測が信憑性を持ちうる展開。

<米国、一日当たり死者数(7日平均)>

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 7-day average - Our World in Data

ピークは2020.4.22の約2715人。

8.10に2度目のピーク(約1154人)、その後はなだらかに「減少~横這い~微増」。

直近ボトムは2020.10.17の687人。

2020.10.30の死者数(7日平均)は約804人(一週間前は763人)で週間では増加。

感染者同様に増加してくるかどうか。

日本、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

日本の新型コロナ死者数。

ピークは2020.4.29の約29人。

7月後半からの増加は9月1日(約14人)でピークアウト。

その後は徐々に落ち着き。

2020.10.30は約「7人」、一週間前は約「6人」で週間でやや増加。

欧州主要国、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

<2020年2月以降>

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<2020年8月以降>

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

上記はフランス、スペイン、イギリス、イタリア、ドイツの新型コロナ死者数。

3~4月のピーク時には程遠いものの、8月中旬から明らかに増加傾向。

先週に続き今週もイギリス、フランス、イタリアの上昇カーブが急な印象。

フランスは全土でロックダウン再開。

欧州は総じて厳しい状況と推測。

全世界、新型コロナ一日当たり死者数(7日平均)

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

全世界の新型コロナ死者数。

4.19の約7500人がピーク。

5.29の約3800人が直近ボトム。

その後再び増加傾向。

2020.10.30は6191人(一週間前は5661人)で週間で大きく増加。

傾きはかなり急。

FRB総資産推移(ここ1年)

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※出所:Assets: Total Assets: Total Assets (Less Eliminations from Consolidation): Wednesday Level (WALCL) | FRED | St. Louis Fedより作成

FRBの総資産は2020.6.10(7.17兆ドル)でいったんのピーク。

その後

☆4週連続で減少(6.92兆ドルに)⇒2週微増⇒2週微減⇒2週微増⇒微減⇒微増⇒微減⇒2週微増⇒微減⇒3週微増⇒微減(最新で7.15兆ドル)

という推移。

ここ16週は地味に増加傾向。

テスラ(TSLA)の株価(ここ1年)

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※出所:https://jp.investing.com/equities/tesla-motors

4月以降の上げ相場の象徴っぽいテスラの株価変動。

先週週間では「-7.8%」の大幅下落。

日々のボラは引き続き大きめ。

10月月間では「-9.6%」、9月の「-13.9%」に続き2カ月連続でマイナス。

このままずるずると下がっていってしまうのか。

今のところのピークは2020.9.1の「502」で今はピークから約「-23%」の水準。

おわりに

北半球のコロナ拡大やフランスの再ロックダウンなどが強く意識された先週。

<日本の新規感染者数>

f:id:yukimatu-tousi:20201101144442p:plain※出所:https://news.google.com/covid19/map?hl=ja&gl=JP&ceid=JP%3Aja&mid=%2Fm%2F03_3d

北半球の日本も北海道で感染者が増加するなど、感染者、死者数ともに微増傾向か。

一方南半球の様子。

<南半球、4ヶ国の新型コロナ死者数、7日平均>

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※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

上記は南米チリ、ペルーと南アフリカ共和国、オーストラリアの死者数。

北半球の真冬に当たる7~8月にピークアウトしている傾向。

<南半球、2ヶ国の新型コロナ死者数、7日平均>

f:id:yukimatu-tousi:20201101145830p:plain※出所:Daily confirmed COVID-19 deaths, rolling 3-day average - Our World in Data

同様に南米のブラジルとアルゼンチンの死者数推移。

上記6ヶ国で状況が落ち着いてきていないのはアルゼンチンのみで、総じて南半球の死者数は落ち着いてきている印象。

ただのシロウトの推測話、感想ですが、個人的には

☆新型コロナの季節性はありそう

☆世界の経済圏は北半球に大きく偏っており、世界経済全体でみると、今のところ、北半球の夏場よりも冬場に世界経済への悪影響が大きくなりそうな雰囲気

☆四半期ごとに新型コロナの影響だけを考えると、世界景気は概ね<第4四半期~第1四半期⇒悪化しやすい>、<第2四半期~第3四半期⇒改善しやすい>か

☆上記仮説が2020年に当てはまるなら、今はちょうど世界景気が改善トレンドから悪化トレンドに向かう転換点に当たる時期なのかもしれず、それなりのリスクヘッジが有効かもしれない

という見立てを意識。

もちろん先のことは分からず、来年には季節性が完全に消失しているかもしれず、何らかのワクチンや新薬、効果的な対処法等の開発、発見により状況が大きく改善する可能性もある上、FRBや米国政府の対応で市場の雰囲気が一変する可能性も大いにあると思われ、あくまで一つのリスクシナリオとしての仮説。

またもし季節性があるなら、秋から冬にかけて過剰なくらいコロナを意識し、春から夏にかけては少し羽を伸ばす、という対応がベターなのかもしれず、24時間365日メンタルをコロナ漬けにしなくてもいいのかもしれない、力を抜くタイミングを計りやすくなるかもしれないという意味ではポジティブな側面もあるのかも。

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