世界景気指標の一つ、グローバル製造業PMIの確認。
スポンサーリンク
PMIとグローバル製造業PMI
「購買担当者指数」は「PMI」とも呼ばれる景気指標の一つ。
世界の多くの国で採用されており、毎月更新される即時性の高い便利な指標。
50が分岐点で
●50より大きい⇒景気拡大
●50より小さい⇒景気減速
と判断。
製造業PMIは「製造業購買担当者指数」のことで、製造業全般の景気を示唆。
グローバル製造業PMIは「全世界の製造業の景気状況」を示唆する指数。
※PMIについて詳しくコチラ↓
最新のグローバル製造業PMI
最新のグローバル製造業PMIを見てみます。
※出所:https://www.markiteconomics.com/Public/Home/PressRelease/598c238789d141128a9a938474313eabより作成
2022年4月は「52.2」(前月比「-0.7」)でした。
2020年4月をボトムに2021年5月までは1年ほど急上昇。
2021年6月以降は11ヶ月続く低下トレンドとなっており、これは市場にとってネガティブ。
水準としては節目の50は上回っており、ややポジティブか。
今後
☆グローバル製造業PMIが低下を続ける
☆グローバル製造業PMIが節目の50を下回る
ようなら市場にとってネガティブと推測。
2018年以降のグローバル製造業PMIとS&P500
※出所:https://www.markiteconomics.com/Public/Home/PressRelease/598c238789d141128a9a938474313eab、S&P500 過去のレート - Investing.comより作成
タイムラグ、時期のずれは大いにありますが、
☆グローバル製造業PMIが上昇を続ける⇒株価は上がりやすい
☆グローバル製造業PMIが低下を続ける⇒株価は下がりやすい
という傾向はありそう。
最近だと2020年1月⇒2月にかけてコロナによりグローバル製造業PMI「50.4⇒47.1」に急落後、3月に怒涛の株価暴落相場がありました。
2月のグローバル製造業PMIが急落したことは「3月初め」には知ることができていたので、グローバル製造業PMIを重視していればコロナショックの被害を軽減できた、可能性はあったとはいえそう。
あとがき
中国の新型コロナ感染者数の推移。
2022年3、4月に急増しましたが5月は減ってきています。
最近のグローバル製造業PMIの主要な低下要因として中国の製造業PMIの低下が挙げられると思われ、中国の製造業PMIの低下要因として中国のコロナ対策があると思われ、最近確認しています。
中国の新型コロナ感染者数が5月は一気に減っていくようなら、中国のPMIに関してはポジティブ要因になり、グローバル製造業PMIにとってもポジティブ要因になると思われますが、どうなりますか。