世界景気動向の確認。
CLI
<CLI(OECD全体):2018.1~2022.6>
※出所:Leading indicators - Composite leading indicator (CLI) - OECD Dataより作成
上記は景気指標の一つ、Composite leading indicator (以下CLI。OECD景気先行指数)の2018年1月~2022年6月の推移。
上記はOECD全体のCLIであり、世界全体の名目GDPの6割以上を占める国を網羅した景気指数。
「100」が「ふつうの景気水準」、数字が大きいほど好況、小さいほど不況を示唆。
最近では2020年4月がボトム、2021年7月頃の「101.0」が直近ピーク。
ピークアウト後11ヶ月が経過。
最新値2022年6月は「99.5」。
トレンドは明確に低下傾向、水準としては100以下。
世界景気の先行き、現状ともによくない状態で、株価にとってはネガティブ。
CLIとS&P500
※出所:S&P500 過去のレート - Investing.com、Leading indicators - Composite leading indicator (CLI) - OECD Dataより作成
コロナ不況の前、ITバブル崩壊時と住宅バブル崩壊時のCLIとS&P500の推移。
CLIはITバブル崩壊後の2003年は「98.3」まで、住宅バブル崩壊後の2009年は「95.1」まで低下。
今回は今のところ「99.5」。
欧州債務危機のボトム(99.2)よりは高く、チャイナショックのボトム(99.6)よりは低い水準。
とりあえず世界景気がかなりよくない中で世界的に金融「緩和」ではなく、「金融引き締め」が行われている現状。
金融引き締めは意図的に景気を減速させる行為であり、今後米国に不況が来るのか、もし来るとするならCLIや株価はどこまで下がるか、気になる状況。