ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

近年日本株PBRが長期平均を下回った4つの時期に起きたこと

株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標、市場全体のPBRと日本株の長期推移観測。

 

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PBRとは

PBRは株式の割安割高を判断する基本的な指標の一つ。

1株当たりの純資産に対し、株価が何倍まで買われているか

を表したのがPBR(株価純資産倍率)。

一般的に1.0以下では割安と判断されることが多い指標。

※参照

「PBR」の意味と使い方を教えてください。 | 日本証券業協会

また当記事では

★2022年3月まで⇒「東証一部全体のPBR」

★2022年4月以降⇒「プライム市場全体のPBR」

を「日本株PBR」とします。

日本株PBR 

※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループより作成 ※グラフの期間:1999年1月~2022年9月

2022年9月の日本株のPBRは「1.1」倍(前月比-0.1)。

1999年以降の長期平均1.1倍。中央値は1.2倍。

この期間の最大値は2006年1月の1.9倍、最小値は2008~2009年、2011~2012年の0.7倍。

この指標では今の株価水準としては長期平均あたりで

ふつう?

か。

日本株PBR とTOPIX

※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスデータより作成 ※グラフの期間:1999年1月~2022年9月

日本株PBR とTOPIXを併記したチャート。

PBRの動きが株価に先行し、PBRの動きを見ていれば株価の将来の動きを予見できる、という感じはしません。

ただ、あくまでこの期間4度あった経験則ですが、

PBRが長期平均を下回る時期のTOPIXは比較的割安であった

とはいえそうです。

ちなみに近年日本株PBRが長期平均を下回った4つの時期は

★1度目:ITバブル崩壊後

★2度目:住宅バブル崩壊後+欧州債務危機+円高

★3度目:チャイナショック

★4度目:コロナショック

です。

実際勇気を出して買えるかはさておいて、近年では買い時を教えてくれている有用な指標。

一つの投資スタイルとして、

①日本株PBRが低い時期にだけ毎月株式インデックスに積み立て投資

②PBRが高くなったらガチホ+貯蓄

③日本株PBRが低い時期が来たら貯蓄を投資へ、再び投資株式インデックスに積み立て

④「②」と同様にPBRが高くなったらガチホ+貯蓄

の繰り返しによる長期投資

というのも面白いかもしれません。

おわりに

2022年9月の日本株のPBRは「1.1」倍。

円安もあってまったりした水準の日本株。

今後1.0倍以下となり「買い場」がやってくるか、この指標が今後も参考になるかは不明ですが、個人的にはシンプルで好きな指標であり今後も株価を含めて時折確認。

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