2023年も3分の1が終わりました。
「3分の1」に特にこだわりもないのですが、この4カ月で感じたことをつらつら。
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欧米との金融政策の方向性の違い
ここ4カ月、欧州は金融引き締め、米国は3月にバランスシートの急拡大がありましたが、一応方向性は金融引き締め。
日本は日銀バランスシートが昨年末から4月末で4.9%も増加しており、引き続き緩和的。
このような金融政策の方向性の違いを反映してか、昨年末から4月末でドルに対して4.0%、ユーロに対して7.1%円安。
依然物価より金利への感度の高い為替変動となっており、円建てで見れば、総じて日本企業の利益は確保されやすい状況が継続。
<所感1:金融緩和国の株を安易に売らざるべし>
※出所:TOPIX 過去のレート - Investing.com
円安もあってこの4カ月のTOPIXの成績は良好。
月間では毎月プラス。
昨年末から4月末では+8.7%。
コロナ後ピーク2021年9月の「2120」に迫る水準まで上昇中。
わたしの主戦場は日本の中小型株のロングショートですが、実際今年は大きく崩れる銘柄が少なく、ショートよりロングサイドで稼ぐという感覚にならざるを得ない、という感触。
一言でいえば
金融緩和国の株を安易に売らざるべし
というところ。
円安になろうが金利は上げずに基本的には金融緩和がずっと続く
のか、どこかのタイミングで
正常化に着手する
のか。
「円安+物価上昇」で最も利益を享受するのは借金王であり、日本の企業、家計、政府でみれば、借金王は政府であり、政府+日銀は「円安+物価上昇」に誘導したいであろうと考えるのは一つの自然な考え方。
また同時に「円安+物価上昇」で生活苦が蔓延しすぎれば政権支持率低下リスクもあり、政府日銀もある程度欲するところにセーブをかけざるを得ない可能性も。
あくまで何の根拠もない個人的な勘ですが、長期的には緩和色の強い金融政策が多くとられ、世界的な不況やリスクオフ局面以外では、円安基調となりやすそうな雰囲気。
よって円高局面においては個人的に信頼できる通貨やコモディティにある程度お金を移しておく、というのは資産保全戦略として有効?と思ったり。