ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

6月 日銀 異変

6月に日銀資産が大きく減少。

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4月、5月と打って変わって

※出所:営業毎旬報告 2023年 : 日本銀行 Bank of Japanより作成

3月以降の日銀総資産、国債、貸付金の動向。

単位は兆円、数値は概算値で月末値です。

4、5月は国債が増え、植田日銀は黒田日銀路線の延長、といった印象。

それが6月は13兆円もバランスシート縮小、国債10兆円、貸付金が3兆円(正確には2.3兆円)減少しました。

この動きが一時的なものか、継続的なものかは不明で今後も注視。

円安路線の上に咲く日本株上昇

1ドル145円、150円といった水準になってくると当局の介入リスクも意識され、6月27日頃からドル円は頭打ち。

TOPIXもやや足踏み状態。

乱暴に言ってしまえば円安の動きが止まると株高も止まりそうな印象。

日本国債売りの動きも落ち着いている

※出所:日本 10年 債券 過去データ - Investing.comより作成

また終値でみると6月18日以降、日本10年債利回りは節目の「0.4%」をほぼ下回り続けており、「0.5%」に少し距離のある状態。

「0.5%」を超えさせるような動きの圧力が増せば日銀は国債購入に踏み切らなければなりませんが、このくらいで落ち着いていれば、バランスシート内で膨張した保有国債を減らしやすい状況か。

結論

どういう意図があるのかは不明ですが、6月は日銀バランスシートが大きく縮小。

円安路線の転換なのかどうかも不明ですが、為替動向が株高の邪魔をし始めている雰囲気はあり。

もし1ドル130円台まで円高になるようなら当然株安になりそうで、少し注意を要する状況か。

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