ここ4年の<日米10年債金利差⇔ドル円>の相関が異常に高いことの確認記事。
「日米10年債金利差」と「ドル円」グラフ
※出所:アメリカ 10年 債券 過去データ - Investing.com、日本 10年 債券 過去データ - Investing.com、USD JPY 過去データ - Investing.comより作成
※期間:2020.1~2023.12の月末値 2024年1月は1/25のデータ
オレンジが金利差(%、左軸)、青がドル円(右軸)。
グラフの上に行くほど金利差拡大、円安。
この期間の両者の相関係数は「0.97」。
この4年ほどの月次データでは日米金利差とドル円には
極めて強い正の相関
があるようです。
常に相関が極めて強いわけではないが
昨年10月に2000年1月~2023年9月の月末値データで検証した結果では両者の相関は「0.58」(正の相関がある)でした。
ここ4年ほどに限れば「0.97」(強い正の相関がある)であるというだけで、ずっとこの強い相関が維持できる保証はありません。
ただ、今の今はドル円を語るのに日米金利差を無視するというのは極めてナンセンスな状況とはいえそう。
今後のドル円、日本株
大方の予想通り今後FRBが利下げをして
米10年債利回りが大きめに下がり
日本10年債利回りが米10年債利回りほど下がらず
ここ4年ほどの相関関係が続けば
ドル円は下がりやすい?
結果、日本株も下がりやすい?
という見立てはそれなりに説得力がありそう。
ただ、FRBの利下げの時期が遅れたり、利下げ幅が予想よりも小さい、などの理由で想定通りに行かないかも。
おわりに
ここ4年ほどの相関が異常に高かったので記事にしてみました。
※出所:アメリカ 10年 債券 過去データ - Investing.com、日本 10年 債券 過去データ - Investing.com、USD JPY 過去データ - Investing.comより作成
※期間:2020.1~2023.12の月末値 2024年1月は1/25のデータ
2024年1月(1/25までのデータ)は金利差に比べるとドル円が上に行き過ぎている(円安に振れすぎている)ようにも見受けられます。
あくまで「占い」レベルの推測ですが、
・円安に振れすぎている?
・今後日米金利差が拡大していく?
という見立てもありか。
<TOPIX、S&P500比較チャート:ここ2年>
※出所:マーケット|SBI証券
ここ2年ほどはTOPIXがS&P500に圧勝していますが(現地通貨建てでの比較)、それは「金利差拡大⇒円安」に頼る部分が大きかったか。
今後金利差縮小傾向となる方に賭けるなら
「米株価指数買い+日本株価指数売り」
というのも一つの面白いアイデアかも。
ただ、意外にみんなが考えるように動かないかもしれないところが相場の面白く、難しいところ。
※先のことは全く不明。投資は自己責任で