Jリート割安感　ほぼ解消

Jリートの割安割高を探る記事。

★ブログランキング参加中！

Jリートの割安割高の判断の目安の一つとして本ブログではたまに「Jリート」と「日本の長期国債」の利回り差（スプレッド）を確認します。

ここでは

「Jリートの平均利回り－日本国債利回り（10年物）」

のことを「Jリートスプレッド」とします。

クレジットスプレッドと同じような発想で、「Jリートの利回り」と「長期国債の利回りの差」が

・大きいほどJリートは割安

・小さいほどJリートは割高

とみなす見方。

※「Jリートスプレッド」は一般的な用語ではありません

※クレジットスプレッドについてはコチラ↓

下記グラフは2001年9月末～2023年11月末のJリートと日本長期国債の利回りの推移を示したもの。

※出所：JAPAN-REIT.COM、日本 10年債券利回りのデータより管理者作成　※国債金利がマイナスの時期は「0％」で表示

Jリートの平均利回りは月末値では

・ITバブル崩壊後：約6％

・リーマンショック後：約8％

・欧州債務危機：約6％

・コロナショック：約5％

まで上昇。

リート市場が「割安な時期」の経験的個人的目安は概ね「4.5％以上」。

※出所：JAPAN-REIT.COM、日本 10年債券利回りのデータより管理者作成

※期間：2003.4～2024.3

最近では2020年のコロナショックの時期にJリートスプレッドは4.5％を超えました。

その前は2008～2012年の世界金融危機、その後の欧州債務危機にかけて4.5％を超えていました。

あくまで経験的な目安ですが。

日本10年債利回り、月末値では

☆3月：0.73％

☆4月：0.89％

Jリートの平均利回り

☆3月：4.43％

☆4月：4.44％

でJリート指数はほぼ動かず。

長期金利が上昇したわりにはリート指数は下がらず、3月よりもやや割高方向に。

最近では2023年3月や2024年2月にスプレッドが3.9％～4.0％まで開いていて、ちょっとした割安タイミングでした。

今は3.55％で割安感ほぼなし。

日本の長期金利は米国長期金利上昇に引きずられ、昨年10月頃の水準まで上昇してきました。

＜日本10年債利回り：ここ1年＞

金利上昇が収まればJリートにも遅い春が来るかもしれませんが、どうなりますか。

こんな記事も

ユキマツの「長期投資のタイミング」