ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

8.5の恐怖体験から1ヵ月

信用評価損益率(日本経済新聞社が算出)についての確認記事。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

信用評価損益率(2市場、買い方、TOPIX併記)の現状

※出所:信用残の推移 | 信用・手口 | トレーダーズ・ウェブTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスより作成  ※2001.6~2024.8の月末値

最新値は「-7.21」。

上記期間の長期平均は約「-10.5%」であり投資家心理は

やや楽観

と推測。

信用評価損益率(2市場、買い方)とTOPIXの関係

2001年以降の信用評価損益率、両者の相関係数は「0.33」で「やや正の相関がある」関係。

信用評価損益率(2市場、買い方)の使い方 その1:-20%以下は割安?

あくまで近年の経験則であり、将来も有効な判断となるかは不明ですが、信用評価損益率の使い方、その1。

☆信用評価損益率が-20%以下の時期、TOPIXは割安かもしれない

信用評価損益率が-20%以下の時期は追証が発生しがちでロング派がぼこぼこにやられている時期。

投げ売りが発生しがちなバーゲンセール時期である可能性が高く、長期的にみて割安な株式を入手しやすい傾向はありそう。

上記の表でもITバブル崩壊後、世界金融危機、欧州債務危機、コロナショックなどのリスクオフ時期に該当。

信用評価損益率(2市場、買い方)の使い方 その2:-5%以上は過熱期?

信用評価損益率の使い方、その2。

☆信用評価損益率が-5%以上の時期、相場に過熱感が強いかもしれない

必ずしも「信用評価損益率が-5%以上の時期、日本株は長期的にみて割高」という感じはしないですが、短期的なものも含めてこの時期「相場に過熱感が強い」とはいえそう。

上昇相場の始まりの時期や数年単位での上げ相場のピーク、中には長期的な株価の割高時期を含め、-5%以上の時期は総じて楽観強し。

※あくまで近年のアノマリーです

おわりに

2024年8月の暴落の週は「-14.16%」で-20%には届かず。

瞬間的な下げに関しては日次でデータ更新される松井証券内の信用評価損益率がより参考になりそう。

※参考:投資指標(松井証券店内) | マーケット情報 | 松井証券

松井証券内のデータでは2024.8.5は「-25%台」まで下がりました。

日本経済新聞社版は週次データなのでごく短期の動きを把握するには不向き。

ただ、過去データを観察すると、長期の低迷相場では十分役立つ指標かと。

<TOPIX:ここ1年:緑線は200日移動平均>

※出所:マーケット|SBI証券

円高に動いた割に強い相場だと感じていた日本株。

米株が崩れると一気に崩れているところ。

ちょうど200日線あたりの攻防。

8.5の恐怖体験からちょうど1ヵ月。

200日線を守れないとしんどくなる、か。

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