(前回からの続きです)
🐈
13回にわたり「そもそも投資とは何か」というテーマで私見を述べてきましたが、当サイトは長期投資のタイミングを主に考えるサイトです。
今回を含めて、あと4回の記事で、簡単にこれまで要点をまとめ、そろそろこのシリーズも終わりにしたいと思います。
★「そもそも投資とは何か」のまとめ①<一部加筆>
◎投資とは
「将来の収益を期待して、現在手元にある資金を手放し、何かに投じること」
投資は将来に期待して行う行為です。
将来に期待が持てない時期、投資家は総じてリスク回避的になり、株式などのリスク資産は売られやすく、ときどき割安になります。
逆に、将来への期待感が膨れ上がる時期、投資家は総じてリスクテイク志向になり、株式などのリスク資産は買われやすく、ときどき割高になります。
できるだけ割安に買って、割高に売る投資を行うには、客観的な指標で、計量的に、投資家の将来への期待度を推し量る必要があります。
◎投資とは
将来の「収益」と「損失」、二つの可能性を引き受けること。 損失リスクのない投資は存在しない
損失のことが眼中になく、収益のことしか考えていない投資は、概して大きすぎるリスクをとりがちで危険と思われます。
◎どんな投資にも運(うん。確率。賭け)の要素がからんでくる
人は未来を正しく予測し続けることが絶対にできない
ので、投資してうまくいくかどうかは、誰にもわかりません。
したがって、どんな投資でも
投資は賭け。究極的には運試しの要素を拭い去れない行為だ。
という、冷めた認識をどこかで保持しておくことは大事だと思います。
また、投資の調子が異常にいい時期に
・幸運を自分の実力と勘違いしない ・利益の一部を確定して現金を多めに保有する
ようなバランス感覚は、一般的に、投資の世界で生き延び、成功する上で大事だと思われます。
◎投資は市場とのお付き合い。投資とは感情的で不安定な市場と付き合っていくこと
投資の世界、市場は本質的に感情的で不安定だと思われます。
市場の不安や高揚感は多くの投資家に一瞬で感染し、強力な同調圧力を持ちます。
ただ、下手に同調すると、たいてい高値で買い、安値で売る、まずい取引をしてしまいます。
市場の同調圧力に完全に無縁でいることは難しいです。
それでも、付き合いづらい市場とWIN—WINに近い関係性を築くには、
・できるだけ市場と同調しないよう対策をとる ・自分なりの視点や投資スタンスを大事にする ・投資とはストレスのかかる仕事、業務と割り切る
ことが望ましいと思います。
🐈
(次回に続きます)