(前回からの続きです)
「そもそも投資とは何か」シリーズのまとめ、2回目になります。
★「そもそも投資とは何か」のまとめ②<一部加筆>
◎投資の基本は貯蓄だが、貯蓄と投資は別物だ
投資は「貯蓄=収入が支出より多い生活の継続」によって可能になる行為です。
なので、投資の基本は貯蓄です。
しかし、貯蓄の成功者が必ずしも投資の成功者になれるわけではありません。
投資で成功するには、自分なりの「貯蓄手法」に加えて、自分なりの「投資手法」を確立する必要があります。
貯蓄手法は比較的シンプルで、努力の継続がものをいいます。
一方、投資手法は貯蓄手法より、はるかに複雑で正解がなく、運や確率に翻弄されがちで、投資手法を確立するのははっきり言って難しいです。
貯蓄の世界では「努力」と「貯蓄の成果」は正比例しやすいですが、投資の世界では、何ともいえません。
投資の世界では、真面目で合理的な人ほど戸惑ってしまうような、不条理な事態もしばしば起こります。
それでも投資手法に「正解」はないので、投資家は各自試行錯誤して、自分なりの投資手法を身につけていくしかないようです。
はじめは
・実績のある投資手法(インデックス投資など) ・自分がどうしても試したい投資手法 ・何となくしっくりくる、自分が続けられそうな投資手法
などを
・少額(全投資可能金額の5~10%程度。100万円投資できるなら5~10万円)で始め ・一定期間(例えば2年) ・毎月、毎年、きっちり投資成績をつけながら継続し
自分なりの投資体験を得てから、徐々に投資金額を大きくしていくのがよいのではないかと、わたしは思います。
例えるなら、自動車学校です。
車のドライバーは、自動車学校で練習をして、仮免をもらい、徐々に公道に出て、その後、一人で運転します。
投資家も、初めは練習、数年やって手ごたえがあれば、徐々に投資金額を増やし、独り立ちすればよいのではないかと思います。
車の運転で事故を起こすのと同じくらい、投資もリスクのある行為だと思います。
◎株式投資・社債投資は「企業の資金調達を助ける金融サービス業」でもある
企業サイドから考えると、株式や社債を発行することは、資金調達の手段です。
金融機関から借りる以外に、企業はビジネス活動に利用する資金を、株式や社債を発行し調達しています。
したがって、
投資家が株式投資や社債投資を行うことは、企業の資金調達を助けること
になります。
そして、投資家は「株価の上昇や配当、社債の利払いなどの見返り」を期待して株式・社債投資を行います。
・投資家の資金→企業のビジネスに利用→企業の利益 ・企業の利益→株価の上昇、配当、社債の利払い→投資家の利益
ここで、「金融サービス業」を「お金を融通することで何らかの見返りを得るサービス事業」と定義すると、
株式投資・社債投資は一種の金融サービス業
といえます。
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(次回に続きます)