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全世界の2.63% 「長期投資に適しそうな国の選定作業」⑮ ~スイス・経済成長編~

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「長期投資に適しそうな国の選定作業」シリーズの15回目は先進国、お金持ちの国のイメージ、スイスです。

スイスのメモ

人口は約830万人、世界第93位、人口的には小国です。

名目GDPランキング(ドル建て)では、世界第19位(2016年)。

経済規模では世界のトップ20に入っています。

一人当たり名目GDPは約80000ドル、世界2位(2016年)。

日本は39000ドルくらいなので、約2倍です。

世界トップレベルの経済的に豊かな国。

全世界の株式市場に投資する【ACWI】iシェアーズ MSCI ACWI ETFではスイスへの資産配分は2017.12.8現在「2.63」。

※参照サイト

iシェアーズ MSCI ACWI ETF

スイス - 世界経済のネタ帳


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※ここからいつもの説明文です。煩わしい方はしばらくとばして

<スイスの実質経済成長率、人口増加率、一人当たり経済成長率>

までお進みください

 

中国のメモ

全世界の株式を対象とした株価指数「MSCI ACWI」(浮動株調整後)では、中国は約3.7%程度の配分になるようです。

この指数の国別シェアでは米国、日本、イギリスに続いて第4位にランクインしています。

※データ出所:iシェアーズ MSCI ACWI ETF 2017.7.21時点

長期投資に適するのは、長期的な経済成長率が高い国ではないか?

 

一般にある国の「名目経済成長率」とその国の「時価総額(市場規模)の増加率」には長期的には正の相関があるとされます。

そして、「時価総額の増加率」と「株式インデックスの上昇率」にも正の相関があります。 

したがって、

長期的に経済成長する国の株式インデックスは長期的に上昇しやすい

つまり、

長期投資に適するのは、長期的な経済成長率が高い国ではないか?

という仮説が成り立ちます。

 

長期的な経済成長が期待できる国を予測することは可能なのか?

上記の仮説が正しくて、投資する前に長期的な経済成長を成し遂げる国を予測することができれば、その国の株式インデックスを長期保有することで、長期投資の収益率を大きくできそうな気がします。

 

では、長期的な経済成長が期待できる国を予測することは可能なのか?

 

おそらく確実に予測することは不可能だと思われます。

 

今、高い成長率を維持していても、今後何らかの理由でガクッと落ちるかもしれない、その後も長期的に低迷するかもしれない、逆に今、成長率が低くても、何らかの理由で成長率が上昇しないとはいえません。

 

内戦や政治の混乱、大地震、自然災害、感染症の大流行など、全く予期せぬアクシデントが起きれば、経済成長どころの話ではなくなります。

株価予測と同様、未来のことは断言できないと思われます。

ただ、以下のような手順を踏むことによって予測の精度を少し向上させることができる、かもしれません。

※あくまで「予測が当たる確率が上がるかもしれない」程度の話です

 

①できれば人口が増える国や地域の株式インデックスを選択する

実質経済成長率に関しては、

実質経済成長率

=人口増加率+一人当たり経済成長率

という式が成り立ち、二つの要素に分けて考えることができるようです。

 

つまり、一年間で人口が1%増えれば、一人当たり経済成長率が0%でも、実質経済成長率は1%になります。

逆に、人口が1%減れば、一人当たり経済成長率が1%でも、実質0成長になってしまいます。

この式を見れば、長期的な人口の増減が一国の経済規模に大きな影響を与えることは明白です。

 

そして、「人口予測」は数ある経済指標の中で、比較的、的中率が高い指標とされます。

※「予測」という言葉を使っていい経済予測は、人口くらいだ(他の指標はなかなか予測が難しい)と主張する人もいます

 

「現在の人口、将来の出生率、将来の生存率、将来の国際人口移動率」などのデータがあれば、ある程度精度の高い予測ができるようです。

したがって、比較的予測が当たりやすい人口増加率を頼りに「長期的な経済成長が期待できる国を予測する」こと、つまり

できれば人口が増える国や地域の株式インデックスを選択する

 のは理屈では正しいことになります。

※単に人口増加率が高ければいいわけでもなく、一人当たり経済成長率とのバランスが大切だと思われます

②一人当たり経済成長率は、近年の長期データを用いて推測するのもアリか?

次に、一人当たり経済成長率について考えてみます。

こちらは、人口増加率より予測が難しく振れ幅も大きな要素です。

何か手はあるのか?

 

経験的な私見に過ぎませんが、

実質経済成長率

=人口増加率+一人当たり経済成長率

なので、

一人当たり経済成長率

=実質経済成長率ー人口増加率

になります。

したがって、例えば、

過去10年の一人当たり経済成長率の平均

=「過去10年の実質経済成長率の平均」ー「過去10年の人口増加率の平均」

になります。

10年を20年にしても同様です。

 

このように、単年度ではなく、一人当たり経済成長率の「長期平均」を参考にすることで、ある程度将来予測はできるかもしれません。

仮に、2005~2015年の一人当たり経済成長率の平均=1.0%であれば、2015~2025年の平均値も「1.0%」から極端に大きくぶれないのではないか、という推測です。

一年ごとの変動は大きいですが、長期でならすと意外とぶれは小さいようなのです。

スイスの実質経済成長率、人口増加率、一人当たり経済成長率

ここからスイスの実質経済成長率、人口増加率、一人当たり経済成長率について紹介します。

長期的な俯瞰

まず長めの期間で俯瞰してみます。

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※出所:世界経済のネタ帳のデータより管理者作成

上記の表は、スイスの実質経済成長率、人口増加率、一人当たり経済成長率を

「1980~2015年」の35年間

「1990~2015年」の25年間

の年率平均で示したものです。

この期間、「人口増加率」「一人当たり経済成長率」はともに1%に届かず、1%台中盤の実質経済成長率です。

年代ごとの年率平均と所感

次に、1980~2015年の35年間を10、10、10、5年間で区切って年率平均を算出し、さらに「長期投資」を想定し、2015~2035年の人口増加率の推計を加えると、下記表になります。

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※出所:世界経済のネタ帳国連人口推計2015年版(中位推計)のデータより管理者作成

まず、人口増加率をみると、

2015-2035年の20年で年率平均0.7%増加

と推計されています。

1980年代以来、少なくとも2035年頃まで1%弱の人口増加を続けていきそう、との推計がされています。

淡々と少しずつ増えている印象。

 

一人当たり経済成長率はブレが大きいですが、「0.5~1.0%」程度は見込めそうな雰囲気。

 

未来のことはわからず、わたしの勝手な推測ですが、これまでの推移を重視すると、2015-2035年の実質経済成長率は年率平均で

「0.7%」<人口増加率>+「0.5~1.0%」程度<一人当たり経済成長率

1.2~1.7%程度?

になるかもしれません。

 

決して高い成長率ではないですが、

・2015-2035年で年率平均0.7%の人口増加が見込まれている

・1980年代から人口増加を伴った、そこそこの経済成長が長期間持続している

 などの点から、悪くない投資先なのかなあと思います。

※わたしの推測が当たる保証もなく、過去のデータを眺めて行った一つの判断に過ぎないので、投資は自己判断、自己責任でお願い致します

参考データ

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※出所: GLOBAL NOTE WFE のデータより管理者作成 ※時価総額は2003年末~2016年末で比較

これまで記事にした国や全世界のドル建て「名目GDP」と「時価総額」の変動を、データがそろいやすい2003~2016年の期間でまとめた表です。

この期間に関しては為替(スイスフランとUSドル)の影響もあるのでしょうが、スイスはまずまずいい成績。

あとがき

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※出所:一人当たりの名目GDP(USドル)の推移(1980~2017年)(スイス, 日本) - 世界経済のネタ帳

上記はスイスと日本の一人当たりのGDP(USドル)の推移です。

2000年以降、日本は停滞、スイスは経済的に”豊かな国”を維持し続けています。

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 ※出所:合計特殊出生率の推移(1980~2015年)(スイス, 日本) - 世界経済のネタ帳

スイスと日本の合計特殊出生率の推移です。

日本と同様、かなり低い水準です。

 

これだけ低い出生率で、

・長期的な人口増加

<2015-2035年の20年で年率平均0.7%増加との推計。同時期、日本は0.4%減少

・長期的な経済成長

が比較的期待しやすそうなのは、移民政策を含めた国家戦略が今のところうまくいっているからかもしれません。

人口約830万人、大阪府より少ない人数ですが、スイスは今後も株式や通貨の面で、世界的に一定の存在感を示し続けそうな感じがします。

関連記事です

・経済成長率と名目GDPの関連

www.yukimatu-value.com

 

・「長期投資に適しそうな国の選定作業」シリーズはこちら

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※一部加筆
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