ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

微妙な時期、微妙な水準

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世界の時価総額から株式の割高割安を考える記事。

2018年7月末、世界の時価総額は約85.9兆ドルでした。

前月比+2.0%

2018年1月末のピーク「89.8兆ドル」から「-4.3%」の水準。

 ※データ出所:World Federation of Exchanges

※時価総額のデータは微妙にずれており随時修正しています
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近年の世界の時価総額の動向

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※出所:WFEのデータより管理者作成

上記グラフは1995年1月末~2018年7月末の世界時価総額の推移です。
直近のピークから6ヶ月経過し、約4%低いところにいます。

世界の時価総額 ボトムとピーク

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※出所:World Federation of ExchangesGlobal Noteのデータより管理者作成 ※いずれも月末値

1990年以降の世界の時価総額のボトムとピークだけを単純化してグラフにすると、上記のようになります。

世界の時価総額のボトムとピーク、増加・減少期間と変動幅

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※出所:WFEのデータより管理者作成

1990年12月末以降のデータです。
2018年7月末の85.9兆ドルという数字は、直近のボトム、リーマンショック後2009年2月末「28.9兆ドル」の
3.0
です。

世界のGDPと時価総額

1995年以降「世界の時価総額」が「世界の名目GDP」を上回る時期が4回ありました。
今は4回目が終わった?かどうかわからない、とても微妙な時期です。
過去の3回は株価は割高だったと思われます。
【2017~2018年の4回目が割高だったか】
はまだ時間がたたないと判明しません。
頂上への途上なのか、ピークは2018年1月頃だったのか?

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成  ※期間:1995年1月末~2018年7月末

世界バフェット指標の確認

最後に世界バフェット指標の推移とデータを簡単に確認しておきます。

世界バフェット指標の概要

○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です

○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP

○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断

○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断

○1995年1月末~2018年7月末の世界バフェット指標の

★平均値(幾何平均):0.77

★中央値:0.79

※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓

世界バフェット指標の推移と使い方の一例

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成 

※期間:1995.1月~2018.7月

上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。

世界バフェット指標が

0.95以上は株式は割高圏?

0.65以下は株式は割安圏?

という判断はわたしがエイヤっで適当に決めた単なる近年の経験則、目安であり、先見性はありません。

2018年7月末の世界バフェット指標は「0.98」であり、この指標では

割高圏?

と推測。

近年の世界バフェット指標のピークは

1999年:1.08

2007年:1.09

2015年5月:1.02

2017年12月:1.07

でした。

ピークから少し落ちてきてはいますが、まだはっきりとした方向感が見えません。

2017年以降の世界の時価総額、バフェット指標の確認

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成 

この指標では2017年12月~2018年1月頃が過熱感が強かったようにみえます。

おわりに 

8月も終わろうとしています。

8月、相変わらず米国の時価総額は増加を続けそう。

そして、後半盛り返していますが、このままだと中国の時価総額は減りそうな雰囲気。

米国の株価指数と同様、全世界の時価総額も2018年1月のピークを抜く展開となるか、時価総額は届かずに失速する展開となるのか。

ピークから半年で-4%という【微妙な時期、微妙な水準】が続きます。

この先どんなドラマが待っているでしょうか。

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