ユキマツの「長期投資のタイミング」

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8ヶ月続く世界景気の減速トレンド 

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最新の世界景気をCLIとPMIの観点から観察してみます。

①CLI(OECD全体)

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※出所:- Composite leading indicator (CLI) - OECD Dataより管理者作成

景気指標の一つ、Composite leading indicator (CLI。OECD景気先行指数)の2017年1月~2018年7月の推移です。

上記はOECD全体のCLIであり、世界の名目GDPの6割以上を占める国を網羅した景気指数です。

「100」が「ふつうの景気水準」、数字が大きいほど好況、小さいほど不況を示唆します。

先日更新された2018年7月のデータは「99.65」(前月比-0.11)。

ニュートラルの100を明確に下回ってきました。

2017年11月:100.27

が直近のピークとなっており、8ヵ月月連続で減速トレンドが続いています。

景気水準自体も

やや悪い

といえそう。

この指標は急落傾向にあり、景気好転の雰囲気は今のところあまり感じません。

<参考:過去のCLIと経済イベント>

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※出所:- Composite leading indicator (CLI) - OECD Dataより管理者作成 ※数値は概算

1995年1月~2018年5月のCLIの推移と経済イベントです。

あくまで過去の経験則ですがCLIが「99.5」を下回る時期は世界的に不景気で悲観が満ちており、株価は割安なことが多かったと推測されます。

現在約「99.7」のこの指標、あと0.2ポイント程度低くなってくると、経験的にはイヤな感じ。

※CLIについて詳しくコチラ↓

トレンドは回復~少し停滞? ~OECD全体の景気先行指数 2017年11月データ~ - ユキマツの「長期投資のタイミング」

②グローバル製造業PMI

「購買担当者指数」は「PMI」とも呼ばれる景気指標の一つです。

世界の多くの国で採用されており、毎月更新される即時性の高い便利な指標です。

50が分岐点であり、

50より大きい⇒景気拡大

50より小さい⇒景気後退

と判断します。

製造業PMIは「製造業購買担当者指数」のことで、製造業全般の景気を示唆します。

グローバル製造業PMIは「全世界の製造業の景気状況」を示唆する指数です。

グローバル製造業PMIの推移を見てみます。

※グローバル製造業PMIについて、詳しくはコチラ(英語サイト、PDF)

https://www.markiteconomics.com/Public/Home/PressRelease/0d7e12b11e814f4f83eb418ec8220354

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※出所:https://www.markiteconomics.com/Public/Home/PressRelease/0d7e12b11e814f4f83eb418ec8220354

より管理者作成

2018年8月は「52.5」でした。

2017年12月をピークに、ごくゆるやかながら8ヶ月続く下落トレンド。

●2018年2月:54.1

●2018年3月:53.3

●2018年4月:53.5

●2018年5月:53.1

●2018年6月:53.0

●2018年7月:52.7

●2018年8月:52.5

こちらはCLIと違って、節目の50は超えており、景気水準自体は

良く

引き続き、減速トレンドが続くかどうか、要経過観察というところ。

※PMIについて詳しくコチラ↓

中日独の景気動向 2017年11月データ - ユキマツの「長期投資のタイミング」

③主要国製造業PMI

最後に主要4ヶ国(米中日独)の国別の製造業PMIを確認します。

期間は2016年1月~2018年8月です。

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※出所:「https://jp.investing.com/search?q=製造業購買担当者指数 PMI」のデータより管理者作成

2016年9月以降、ずっとこの4ヶ国の製造業PMIは節目の「50」を上回っており、世界的な景気水準はよいことがうかがえます。

直近のピークは

●中国:2017.9月

●ドイツ:2017.12月

●日本:2018.1月

●米国:2018.4月

です。

8月の数値変動は

●日本、中国:上昇(ほぼ横ばい)

●米国、ドイツ:下落(明確な下落)

全体的には下落傾向。

おわりに

CLIの数値がダダ下がり状態となっています。

企業利益のみで株価が決まるわけではなく、乱暴な一般論ですが

●景気が悪くなる⇒企業利益が「伸びにくくなる」か「減る」⇒株価は「伸びない」か「下落」する

●世界景気が悪くなる⇒世界的に企業利益が「伸びにくくなる」か「減る」⇒世界的に株価は「伸びない」か「下落」する

という傾向はありそうです。

マクロ的な景気を探ることは、相場の大きな流れをつかむ上で、役立つかもしれないとは思います。

<参考:過去のOECD全体のCLI(ピーク、ボトム)と経済イベント>f:id:yukimatu-tousi:20180912133521p:plain

世界景気の減速トレンドに加え、FRBの利上げ・量的引き締めの進行、ECBの債券購入額減額(2017年~)や打ち止め(2019年より)などで、個人的には投資環境は悪化傾向にあると推測。

今後もこの傾向が変わらないなら、引き続きデフェンス重視が無難と感じる、難易度高そうな時期。

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20171207124844


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