あれこれ投資のことを書いていますが、
じゃあ、わたしはどんな投資を今しているのか?
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そういうことも書いておくのがスジだと思います。
いっていることとやっていることに差がありすぎるのはよくない。
当ブログは、投資にまつわるホンネを大事にしていきたいと思うので、実際のところを、かける範囲で書きます。
おそらく外れ値、世間一般から大いにずれていると思いますが、ちょっとした変人の投資スタイル、投資の考え方です。
2017年4月末現在の長期投資のポートフォリオ
・現金(日本円):100%
わたしは今、世界的に株式は「やや割高」~「割高」な水準だと推測しています。
したがって、株式を保有していません。
2015年にはすべて処分しました。
また、為替に関しても、円安な水準だと考えています。
したがって、最後まで保有していた海外債券も、やはり2015年に処分してしまいました。
結果的に、残ったのが円の現金だけです。
ホントはいわゆる投資もしたいのですが、割安割高の判断から自粛しています。
一般的には、割高らしい時期でも、全部売らずに、株式は長期投資の意味合いで、全資産の20~40%程度は保有しておく。
円安らしき時期でも、外貨を全資産の20~50%程度保有しておくのは、通貨分散などの意味合いで妥当だと個人的には考えています。
そうしてないのには、事情があります。
短期中期の投資を行っており、それでそこそこの収益がコンスタントにあがっているのが理由です。
2017年4月末現在の短期中期投資の状況
投資スタイルはいわゆるロングショート戦略です。
ロングショート戦略は割安と思われる銘柄を買い(ロング)、割高と思われる銘柄を売り建て(ショート)、一定期間同時に保有し、トータルで利益を出すことを目指す投資スタイルです。
具体的には、割安株を1000万買い、割高株を1000万売り建て、仮に割安株が1%上昇、割高株が1%下落すれば、10万+10万=20万円の利益が出る、そういう取引です。
大きな暴落がきて、割安株が20%下落しても、割高株が22%下落してくれれば、-200万+220万=20万の利益が出ます。
1000万を3000万、7000万、1億と大きくしていけば、利幅は仮に1%でも、実現利益は30万、70万、100万と大きくなっていきます。
(うまくいかなければ、同様に損失額も拡大していきます)
特徴は以下の2点です。
①銘柄の割高、割安を見抜く力があれば、市場全体の大きな変動にあまり影響を受けずに利益を上げることができる
②何を根拠に、銘柄ごとの割安・割高を判断するかがこのやり方の生命線
実際、このやり方を、市場に割高感を感じ始めた、2年半前から続けていますが、
2015年夏の中国がらみの下落相場
2016年初頭からの下げ相場
2016.6月のブレグジット
2016.11月のトランプ氏勝利
などの大きな市場の変動時期も、あまりダメージを受けずに投資を続けられています。
勝率は12の月のうち8~10回は勝てていて、トータル利益もそこそこです。
ただ、ときどき売り建てている銘柄(割高と判断した銘柄。値下がりすると利益、値上がりすると損益が出ます)が
・好業績の発表
・大資本との提携、合併
・証券会社がレーティングを上げる
などの突発的なニュースで1日で10~15%も暴騰することがあり、1日でけっこうな含み損を抱え、身が縮む思いをしながら損切りしたりすることがあります。
そして、必死の思いで損切りしたら、ずるずる値下がりする(結果的には損切らない方がよかった)ことも多く、非常に悔しい思いをします。
どんな投資も楽ではありません。
ちなみに今月は月初の損失が響き、後半盛り返しましたが、トータルでマイナスでした。残念。
おわりに
いいわけ、詭弁に聞こえるかもしれませんが、わたしの長期投資のポートフォリオ
・現金(日本円):100%
は大きなリスクをとっています。
まず、いわゆる機会損失リスクです。
投資しておけば、利益を得られるチャンスを逃しているかもしれないリスクです。
他にも円安リスク、インフレリスク、けっこうなリスクをとっています。
ただ、投資していれば価格変動リスクという損失リスクを必ず抱えるので、投資していなくても投資していても、リスクを抱えるのは変わりありません。
また、割安割高の発想で考えると
株式が総じて割高な時期に、割安で最も身近な資産は、諭吉さん、現金
です。
資産が株式と現金しかない世界、あるいはドルと円の為替レートなどをイメージするとわかりやすいのですが(円が割高な時はドルが割安、逆も然り)、
株式が割高ということは、現金が相対的に安い、割安
逆に株式が割安ということは、現金は相対的に高い、割高
さらに
株価の暴落は現金(価値)の暴騰
株価の暴騰は現金(価値)の暴落
だとわたしは思います。
株価の暴落は株式を保有している人にとって悲劇であり、現金を持っている人には悲劇ではなく、チャンスです。
不快に感じる方もおられるかもしれませんが、身もふたもない現実の残酷な側面です。
例えば、1株1000円の株式は現金1万円で10株買えます。
1株500円に暴落した場合、1万円で20株買えます。
同じ現金1万円の価値は、暴落前は10株の価値でしたが、株価の暴落後には20株の価値に暴騰します。
逆に1株500円の株式が1000円に暴騰した場合、現金1万円の価値は、20株から10株に暴落したと考えられます。
つまり、わたしは今、自分なりの判断基準から、長期的にみると「株式はやや割高、円は安い」と感じているので、この時期に割安な資産、現金(日本円)に集中投資しているつもりです(一般的には何も投資していない人、ですが)。
そして、何年でも待って、株価がいつか下がって現金(円)の価値が上がったときに、割安になっている資産、株式(外貨)を買うつもりでいます(インデックス投資のリバランスの発想と似ています)。
そのときがこないかもしれませんが、それは仕方のないことです。
判断が間違っていたのです。
投資は本質的に、賭けなので、機会損失を受け入れるしかありません。
ロングショートで稼げており、今は長期投資で稼ぐ必要性をあまり感じない状況。
というわけで長くなってしまいました。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。