ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

そもそも投資とは何か?③★投資は市場とのお付き合い

はてなブログに引っ越す前のブログ記事です。

 

アドセンスの認可がおりるまで、とりとめもなく当たり前なことを偉そうに書いています。

 投資とは市場とお付き合いをすること

という話です。

今すぐ役に立つテーマでもなく、個人的意見に過ぎませんが、よければ暇つぶしにどうぞ。

 

投資とは感情的で不安定な市場と付き合っていくこと

 

投資の世界は本質的に感情的で不安定だと思われます。

その理由は主に次の3つだと思います。 

 
①投資家が未知の未来に賭けているから

 

どうなるかわからない未来に投資家は自分の大切なお金をゆだねており、潜在的にいつも不安を抱えているため、投資の世界は常時不安定になりがちだと思われます。

投資家は総じて常に不安です。

 
②生々しく激しい投資家の心理や感情に影響されるから

 

基本的に一つ一つの投資は生身の人間がやっていることであり、投資行動には

「もっともっと利益を増やしたい!」

「お金をこれ以上絶対に失いたくない!」

といった

生々しくも激しい

人間のむき出しの心理や感情

が影響するため、投資の世界は不安定になりがちだと思われます。 

 
③それぞれ立場の異なる膨大な数の投資家が入り混じり、常に価格の上下に翻弄されているから

 

投資の世界には強気な投資家、弱気な投資家、日和見的な投資家、それぞれ立場の異なる膨大な数の投資家が入り混じっています。

 

そして、これらの投資家が時間の経過とともに立場を替えながら、価格の上下に翻弄されつつ悲喜こもごものドラマを展開しています。

 

ドラマに感情の揺れはつきもの、投資の世界は感情的で不安定なものになりやすいと思われます。

 

市場とどうつきあうか

では、投資家は市場とどう接すればよいのでしょうか。

 

わたしは

「そもそも市場は不安定で感情的なものだ」

と認識して、

市場と同調しすぎず、自分も感情的で不安定になることをできるだけ避けること

がベターだと思います。

 

なぜ市場との同調を避けるべきなのか。

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市場と同調し過ぎるとたいてい高値で買い、安値で売って、投資に失敗するからです。

市場の気分に振り回されたあげく、身ぐるみを剥がされることが多いからです。

 

ただ、気をつけていても市場がもたらす不安や高揚感は強力で、多くの投資家にすぐに感染しますので、自分だけが市場の不安定さと全く無縁でいることは不可能です。

 

それでも、できることはやった方がいいでしょう。

誰でもできそうな対策を以下列挙してみます。

 

市場と同調しすぎないための対策

○市場動向や資産評価額をチェックする回数を減らす

 

○投資以外のことに夢中になっている時間を増やす。人との集まり、趣味や娯楽、仕事の時間を大事にする

 

○人生すべてなるようにしかならないと腹をくくる

 

○なぜ今の投資スタイルで今投資しているのか、初心を思い出して再認する

 

○未来を予知できない自分が、投資でいつも成功し続けるわけがないと自分に言い聞かせる

 

○小さな損失は、未来の大きな収益を得るために必要な「経費」ととらえる

 

○市場の変化にあまり動揺しない投資家のブログ、著書などを身近に置いておき、不安なときに読む

 

感情的で不安定な存在(市場)と付き合っていくのははっきりいってストレスです。

しかし、投資とは本来そういうものだと思います。

それが嫌なら、やめるしかありません。

 

ベンジャミン・グレアムの時代から、市場は「ミスター・マーケット」なのです。

 

仕事、業務と割り切って、どうすれば市場と自分がWIN—WINの関係を築けるか、前向きに少しづつ考えるしかないようです。

 

仕事上、立場上、つきあいづらいけど、つきあっていかなくてはならない人と接するように、投資や市場とも、つかず離れず、WIN—WINに近い関係性を保てれば、理想的ではないかとわたしは思います。

 

※ベンジャミン・グレアム

1894~1976年。アメリカの経済学者。投資家。

「バリュー投資の父」と呼ばれ、著名な投資家ウォーレン・バフェットの師匠としても有名。

※ミスター・マーケット

ベンジャミン・グレアムが用いた表現で、「市場(マーケット)」を不安定で予測不可能な「躁うつ病患者」と呼んで擬人化した表現。

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