ウォーレン・バフェット氏とわたしには、何の面識もありません。
バフェット氏について書かれた本を読んだりする、遠い関係性です。
ネタとしてはもう古いのですが、少し前、バフェット氏がIBM株を売った情報が大きく取り上げられていました。
そのころ、わたしはバフェット指標の記事をえっちらおっちら書いていたので、全く無関係ではないのですが、まあ、別に特別の関係性があるわけではありません。
ただ、マスコミを含め、投資の世界におけるバフェット氏の存在は、とても大きいようなので、バフェット氏とわたしのような一般投資家について、少し書いてみたいと思います。
バフェット氏の資産規模と一般投資家の資産規模はあまりにも差が大きい
一般投資家とバフェット氏の金融資産には、大きな差があります。
少し古いデータですが、2015年頃に、バフェット氏の資産は700億ドルを超えていたようです。
※出所:WITHNEWS
今はいくらになっているのかわかりませんが、本記事では便宜的に
727億ドル×110円≒8兆円
の計算から、バフェット氏の資産を8兆円と仮定して話を進めます。
さて、ここで、金融資産8億円の一般的な資産家がいるとします。
一般投資家で、8億円の資産があれば、かなりの富豪です。
しかし、8兆円からみれば、8億円は、小銭です。
8兆÷8億=10000
バフェット氏の一万分の一です。
つまり、8億円の資産家が、資産額8万円の投資家を見るのと同じような感覚で、8兆円のバフェット氏は8億円の資産家を見るかもしれないのです。
金融資産8万円の投資戦略と、8億の投資戦略は、まったく異なるように、8億円あっても、8兆円のバフェット氏の投資戦略とは、次元が違ってもおかしくないでしょう。
まして、金融資産8000万円(10万分の一)の投資戦略、800万円(100万分の一)の投資戦略、80万円(1000万分の一)の投資戦略・・・資産額が小さくなるほど、バフェット氏との立場の相違が際立ってきます。
わたしは金融資産の規模によって、投資スタイルに変化があってもいいと考えています。
例えば、80万円の資産のポートフォリオを寝ないで考えるより、おそらく、資産総額が大きくないうちは、投資の勉強をしながら(実際に少額で試したりして)、安定的な貯蓄生活の確立に労力を費やす方が現実的な気がします。
800万円くらいになってくれば、仮に年利3%でも年間24万円の収益が見込まれ、月2万円程度になるので、投資収益がバカにならなくなってきます。
したがって、徐々に投資にかける労力を大きくしていってもよいように思います。
これが8000万円になってくれば、ど真剣に投資のことを考えた方がいいように感じます。(多分、8000万円になる前に考えてるでしょうが)
で、もし8兆円になってきたら・・・それは一般人には縁のない世界です。
はっきりいって、世界が違いすぎるので、「今の」バフェット氏の挙動は、いちいち気にしなくてもいいんではないでしょうか。
さらにいえば、バフェット氏は経営者でもあります。
一般的な個人投資家より、社員や株主のことなど、気にしなくてはならないこと、配慮しなくてはならないことは、多いと思われます。
まして、今や
バフェット氏が〇〇株に関心を持っている・・・
それだけで、世界的なニュースになり得ます。
下手なことは言えないし、時価総額が小さな企業の株式は、買いたくても買えないんではないでしょうか(意外に自由な投資はもう、できないのでは?すべてわたしの妄想、推測ですが)。
要するに、今のバフェット氏と一般投資家は立場や世界があまりに異なるので、「今の」バフェット氏の挙動は、あまり参考にならないのではないでしょうか。
御大のバフェット氏だってきっと昔はかわいい子供です。
おむつ(おしめ?)を換えてもらって、誰かにお風呂で体を洗ってもらったり、ご飯を食べさせてもらったりした時期もあったでしょう。
8兆円分のドル札を両手に抱え、80何年か前におぎゃあとこの世に現れた訳ではない。
なぜ、どうやってその赤ん坊が8兆円の資産家になったのか、一般投資家が学び、参考にすべきはこのポイントだと思います。
では、そのポイントとはなにか・・・
何なんでしょう。
運がよかった?
たぶん、かなり真実をついています。
80代中盤まで、致命的な病気や事故に遭わなかったのは、努力や健康への配慮もあるでしょうが、根本的には運がよかったからです。
運は外せない要因でしょう。
でも、運だけではないでしょう。
その他の要因については次回の「時空をこえたメッセージ」で記事にしたいと思います。
わたしの単なる私見ですが。