ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

悟りの境地? 【世界株:現金=50:50】 ~例えばこんなポートフォリオ①~

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将来、長期投資を始めたい時期が来たとき、どんなポートフォリオ(以下PF)にするのか、現在も検討中です。

※現在、長期投資は現金100%。短期中期投資でロングショート戦略を実施中

あれこれ浮かんでは消えるPF案をブログの記事にしてしまう記事を書いてみます。

【世界株:現金=50:50】

VTや楽天VTなど全世界の株式へ投資する銘柄と現金を半分半分に組み合わせたPF。

投資資金1000万円なら500万を世界株、500万を現金へ。

※まず動かさないであろう現金は【個人向け国債「変動10年」】で代用してもよさそうです

【世界株】の魅力

①全世界の株式に分散投資、という安心感

先進国だけもイヤ、新興国も含めて世界中の株式に、お手軽に投資したい

そういうニーズに応えやすい商品。

②手数料、経費は比較的リーズナブル

世界株の候補として、例えば

●米国上場の【VT】、【iシェアーズ MSCI ACWI ETF (ACWI)】

●日本の投資信託【楽天VT】

などがあります。

この中で最も高い信託報酬は【iシェアーズ MSCI ACWI ETF (ACWI)】の「0.34%」(年率、税込み)。

 比較的リーズナブル。

【VT】や【楽天VT】ならもっと安い。

【世界株:現金=50:50】PFの魅力

①管理が楽でわかりやすい

このPFの一番の魅力は管理が楽なところ。

手間がかかり面倒だと、だんだん嫌になる、最小限の手間で済ませたい

誰しも抱える普遍的な願望。

投資を続ける上で

めんどくさくない

というのもとても大事な要素かもしれません。

人にもよると思いますが、ロボアドバイザーを使わない、「楽」なスタンスが好みなら、このPFの手軽さは魅力。

また、非常に単純なので、何に投資しているのかが分かりやすく、バランスファンドよりリスク管理が行いやすい面もありそう。

②経費は安め

【iシェアーズ MSCI ACWI ETF (ACWI)】の信託報酬は「0.34%」。

【世界株:現金=50:50】で運用すると、PF全体の経費は半分の「0.17%」になります。

1%程度の年間経費が必要なものが多いロボアドよりお得。

手間はロボアドの方が少ないと思いますが。

③そこそこのリターン実績

一例として【iシェアーズ MSCI ACWI ETF (ACWI)】のベンチマーク株価指数、「ACWI」の年率平均リターンを見てみます。

<円換算、2018.1月時点、配当込み>の条件だと

●10年:7%

●20年:5.9%

●30年:7.6%

です。

※データ出所:『MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス (ACWI)』 |インデックス詳細

仮に、20年前【世界株:現金=50:50=100万円:100万円】、トータル200万円で運用を始めたとすると、今頃

●現金:100万円⇒100万円(【個人向け国債「変動10年」】で運用すればもっと増えていたと思われます

●世界株:100万円⇒315万円

●トータル:200万円⇒415万円

と、20年で200万円がざっと2倍以上になっている計算です。

今後もこの実績が続く保証はありませんし、運用経費、リバランスや追加投資の有無、税金の発生などで最終的なリターンも変動すると思われます。

人によっては物足りない、人によっては悪くないリターン実績と思います。

④世界経済が成長を続けてくれれば・・・という拠り所

特に下落相場で投資を続ける場合、投資を続けられる心理的な「拠り所」が大事だと思います。

精神的に追い込まれると、何かしらの根拠や支えがないと、途中で投げ出してしまいがち。

世界株は、そういった意味では

世界全体が経済成長を続けてくれれば、いつかは報われるハズ・・・

という安心感を得られやすい、かもしれません。

⑤株価の暴落や不景気に強いPF

このPFでは現金に50%配分しています。

多すぎるかもしれません。

ただ、いざ世界株が、例えば60%下落する時期が来ても、PF全体では30%の含み損で済む、不景気や暴落に強いPFです。

期待リターンはかなり下がりますが、常に株と現金を半々というのも分かりやすく、投資を続けやすいかもしれません。

よりリスク許容度が高い方は

株:現金=6:4

などもありかもしれません。

⑥円の価値下落への耐性

このPFだと少なくとも40%以上は外貨資産で資産を保有することになるので、もしも長期的に円の価値が下落する時期が来ても、円資産100%のPFよりも、資産価値全体の下落を抑えることが可能。

【世界株:現金=50:50】PFで気になる点

①世界株とはいうものの、投資対象のほとんどが先進国の企業

全世界株への株式投資

とはいうものの、先進国、新興国で分けると、ざっとその比率は

先進国:新興国=85%~90%:10~15%

程度になるようです。

米国、日本、英国の3ヶ国で6割を超えます。

※参考サイト:iシェアーズ MSCI ACWI ETF

圧倒的に先進国が多い。

近年の長期的な経済成長率は新興国の方が高く、長期的な

「経済成長率」と「株価動向」

の関係にこだわるなら、

新興国株への比率を大きくすべき

という考えもあります。

この考えに従うなら、世界株一本よりも、先進国株と新興国株の両方を配分を決めて保有する方が妥当なのかもしれません。

②リターン実績への不満

人によっては20年で2倍ちょっと、そんなのイヤ、という意見もあるかも。

③自分でリバランスする必要

ロボアド系やバランスファンドなら自動的にリバランスしてくれますが、このPFは自分でやる必要があります。ここはめんどくさいポイントかもしれません。

 

おわりに

わたしはまだ山っ気が多く、ここまでシンプルである種「悟りの境地」にあるようなPFで十分満足できる段階に達しておらず、あれこれ余計なことをしたがりますが、

・リスクをやや抑え目にして

・世界経済の成長の果実をそれなりに手にする

ために

●もはや十分に資産がある方

●長期投資を淡々と続けたい方

●面倒が嫌で経費も安い投資スタイルが好みの方

●自分でリバランスするのが嫌でない方

などが採用するなら、そんなに悪くないPFかもしれません。

※投資は自己責任で。今後のリターンがどうなるかは不明です

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※世界株への投資銘柄を比較するのに、コチラのサイトが便利でした。

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