ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

世界の時価総額 減少へ

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2018年2月末、世界の時価総額は約87.8兆ドル。

2016.10月末の68.3兆ドルから、連続15ヶ月連続で増加し、2018.1月末に90.0兆ドル(この15ヶ月で一気に+31.8%)に到達しましたが、2018.2月、記録が途絶えました。

※データ出所:World Federation of Exchanges


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近年の世界の時価総額の動向

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※出所:WFEのデータより管理者作成
上記グラフは1995年1月末~2018.2月末の世界時価総額の推移です。
約32%、一気に上げて、わずかに減少。

世界の時価総額 ボトムとピーク

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※出所:World Federation of ExchangesGlobal Noteのデータより管理者作成 ※いずれも月末値

1990年以降の世界の時価総額のボトムとピークだけを単純化してグラフにすると、上記のようになります。

世界の時価総額のボトムとピーク、増加・減少期間と変動幅

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※出所:WFEのデータより管理者作成

1990年12月末以降のデータです。
2018年1月末の90.0兆ドルという数字は、直近のボトム、リーマンショック後2009.2月末の「28.9兆ドル」の
3.1
に当たります。
約9年で株式市場はパンパンに膨らんだ、かもしれません。

GDPをどれだけ上回れるか

1995年以降、「世界の時価総額」は「世界の名目GDP」を上回る時期が4回ありました。
今はその4回目の最中です。

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成  ※期間:1995年1月末~2018.1月末

世界バフェット指標の確認

最後に世界バフェット指標の推移とデータを簡単に確認しておきます。

世界バフェット指標の概要

○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です

○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP

○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断

○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断

○1995.1月末~2018.2月末の世界バフェット指標の

★平均値(幾何平均):0.77

★中央値:0.79

※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓

世界バフェット指標の推移と使い方の一例

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成 

※期間:1995.1月~2018.2月

上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。

世界バフェット指標が

0.95以上は株式は割高圏?

0.65以下は株式は割安圏?

という判断はわたしが適当に決めた単なる近年の経験則、目安であり、先見性はありません。

2018.2月末の世界バフェット指標は「1.04」であり、この指標では

歴史的な割高圏にある

と推測されます。

世界の時価総額 > 世界の名目GDP

である時期は、1995.1月以降の23年2ヶ月(278ヶ月)で19ヶ月、全体の7%しかない珍しい時期

近年の世界バフェット指標の頂点は

1999年:1.08

2007年:1.09

2015.5月:1.02

2018.12月:1.08

です。

2017年以降の世界の時価総額、バフェット指標の確認

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※データ出所:World Federation of ExchangesIMFのデータより管理者作成 

おわりに 

15ヶ月連続で増加を続けた世界の時価総額は減少に転じました。

3月はあと4営業日ありますが、大幅な反発がなければ、2月に続いて3月も減少しそうな状況。

今後の景気次第ではありますが、もしかしたら、2018.1月末の90兆ドルが当分のピークとなり、下落相場が始まっているかもしれない、という仮説も、一つのシナリオとして想定しておいてもいいのかもしれません。

約9年上げ相場が続き、米国の景気拡大も9年に近づき、米国失業率も歴史的な低水準にあり、世界の時価総額もボトムから3倍以上になっている、などの経験則から、さほど不自然な発想でもないかと。

※あくまでネガティブストーリーの一つとして頭の片隅に。基本、弱気派のたわごとです。先のことはわかりません

※2018.2月、S&P500は4%近く下落したのですが、ニューヨーク市場の時価総額はなぜか増加。たまにWFEのデータは間違っており、修正されることもあり、それに伴って世界のバフェット指標の数値も修正するかもしれません

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