「不幸にしてバブルのピークで買ってしまっても、長く保有していれば報われる度合い」
⇒オフェンス力
として、近年の2回のバブル期におけるピーク後の値動きを簡単に探ってみるシリーズ。
今回は米国の個別銘柄、ジョンソン・エンド・ジョンソン 【JNJ】を取り上げます。
※あくまで過去のオフェンス力です。「今や未来のオフェンス力」は不明です
ジョンソン・エンド・ジョンソン 【JNJ】のメモ
ジョンソン・エンド・ジョンソン 【JNJ】はヘルスケア製品メーカー 。
世界各地で医薬品、医療機器・診断市場に製品とサービスを提供する 。
上記グラフは過去5年の株価推移。
・直近のPER:19.23
・直近配当利回り:2.93%
・時価総額:約3293億ドル(約36.2兆円。1ドル=110円で計算)
※2018.6.6時点
※グラフ、データ出所:JNJ:New York 株価 - ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) - Bloomberg Markets
※S&P500の直近配当利回り:1.80%
ジョンソン・エンド・ジョンソン 【JNJ】とS&P500の推移
1999年12月末を「1.0」としたときのJNJとS&P500の株価推移をみてみます。
※出所:Johnson & Johnson (JNJ) 、米S&P 500インデックス(SPX - Investing.comのデータより管理者作成
この期間、JNJの株価は約2.6倍になっており、2000年初めに大幅に下落したのちは「1.0」倍を常に超えています。
ITバブル期のピークは1999年11月、サブプライムバブル期は2008年9月、直近ピークは2018年1月。
ジョンソン・エンド・ジョンソン 【JNJ】の(過去の)オフェンス力
過去20年における2回のバブル期ピークの後、JNJがどのような値動き(リターン)だったか、S&P500(ここではSPY)と比較しながら見てみます。
※出所:JNJ Historical Prices、SPY Historical Prices のデータより管理者作成
SPYはITバブルのピークで買って18年ほど長期保有すると2018年1月に約1.8倍(配当込みで約2.2倍)になっています。
対してJNJはITバブルのピークで買って18年ほど長期保有すると2018年1月に約2.8倍(配当込みで約3.4倍)になっています。
SPYはサブプライムバブルのピークで買って10年ほど長期保有すると2018年1月に約1.8倍(配当込みで約2倍)になっています。
対してJNJはサブプライムバブルのピークで買って9年半ほど長期保有すると2018年1月に約2倍(配当込みで約2.4倍)になっています。
いずれの時期もJNJのリターンはSPYを上回っています。
所感
さすがJNJ
というところ。
1999年11月以降、暴落しても4割足らず、ずっと保有していれば3倍以上のリターン(税金、手数料考慮せず)実績があることになり、SPYを大きく上回っています。
配当再投資スタイルだともっと大きなリターン。
バブル期のピークで買ってこの実績なので、長期保有目的の個別銘柄の実績としては申し分なく、この期間の
JNJのオフェンス力は強かった
と思われます。
※あくまで過去のオフェンス力の印象です。「今や未来のオフェンス力」は不明です。JNJの今後のEPS、財務状況、投資環境等で変わってくると思われます。過去のリターンは未来のリターンを保証するものではなく、投資は自己責任でお願い致します。
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