世界の中央銀行の現状と2019年の動向予測について、備忘録的に。
1兆ドルの流動性供給はMSCI世界株指数の20%上昇をもたらす?
上記記事の要旨。
①米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、日銀、イングランド銀行(英中央銀行、BOE)という世界の4大中銀の緩和マネーは、2019年に2011年以来初めて世界全体で<資金供給額よりも吸収額の方が多くなる>見込み
②その意味で2019年は金融資産にとって危険な年になる、可能性
③ピクテの試算では、4大中銀と中国人民銀行による計1兆ドルの流動性供給はMSCI世界株指数の20%上昇をもたらし、同額吸収されれば反対に指数は20%下がる
④ただ、中国は貿易摩擦に起因する経済の緊張を和らげるため、流動性供給を開始しており、今後見込まれるのは流動性が突然パニック的になくなるのではなく、じわじわと減っていく展開になる?
所感
①参考になる試算
わたし自身、中銀の資産動向は確認していますが、どの程度の流動性の増加が株価にどの程度影響するのかはよくわかりません。
<4大中銀と中国人民銀行による計1兆ドルの流動性供給はMSCI世界株指数の20%上昇をもたらす>
というのは一つの試算、目安に過ぎませんが、このような推計もあるらしい、という意味でためになる記事でした。
②2019年
今後の景気動向次第の面もあり、予想しても当たらないのであまり予想に熱を入れないようにはしていますが、今後も世界景気がパッとしないなら、2018~2020年あたりの株式市場は個人的にはネガティブ。
ネガティブな一方、大きなチャンスももたらされ得る時期?との推測。
単に景気後退で5~10年に一度の割安な株価にお目にかかれるかも?という見立てですが。
③先のことはわからない
上記記事の最後でも触れられていますが、中銀の動向も読めません。
何らかの理由でFRBが急に緩和的になったりして、上記記事のシナリオが大きく崩れることも想定されます。
確認はしていく予定ですが、結局わからないので、個人的には5~10年スパンで見て、
今はまずまず割安?
と思える時期に思い切った投資をしていきたい、というところ。
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