バブルのピークから下落相場のボトムまで、株価が大幅に下落しない度合い
⇒ディフェンス力
とし、近年の2回のバブル崩壊期の値動きから、銘柄ごとの「デフェンス力」を探ってみるシリーズ。
今回はモルガン・スタンレー (以下【MS】)を取り上げます。
MSのメモ
モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)は世界各地で多角的金融サービスを提供する銀行持株会社。
上記グラフは過去5年の株価推移。
・直近配当利回り:2.52%
・PER:10.00
・時価総額:約832億ドル(約9.4兆円。1ドル=113円で計算)
※グラフ、データ出所:MS:New York 株価 - モルガン・スタンレー - Bloomberg Markets
※S&P500の直近配当利回り:1.76%
※2018.9.27時点
MSとS&P500の推移
1999年12月末を「1.0」としたときのMSとS&P500の株価推移をみてみます。
※出所:MS | Morgan Stanley 株式-Investing.com、米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com のデータより管理者作成
2008年頃までは概ね指数と連動。
2008年の世界金融危機で大暴落。
2008年のボトムから今は大幅に上昇していますが、今のところITバブル時のピークは遠い印象。
MSの(過去の)ディフェンス力
過去20年における2回のバブル期とその暴落期、MSがどのような値動きだったか、S&P500と比較しながら見てみます。
※両者の株価のピークとボトムの時期にはずれがあり、同一期間の比較ではありません
※出所:MS | Morgan Stanley 株式-Investing.com、米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com のデータより管理者作成
ITバブル崩壊期は約2年で約74%減。
サブプライムバブル崩壊期は1年半足らずで約9割減。
まさに大暴落していた銘柄です。
S&P500の2回の下落率平均と比べるとMSの下落率ははるかに高く、この比較の仕方だとデフェンス力は
とても低い?
と思われます。
※MSとS&P500の「配当利回りの差」やトータルリターン等は考慮していません。暴落期の値動きだけのデータです
参考データと所感
今まで本シリーズで取り上げた銘柄の下落率です。
この中ではMSは最もデフェンス力が弱い?という印象。
リーマンショック後の下げっぷりは、何気に調べていてびっくりしました。
金融危機時における金融株の底の見えない暴落の怖さを教えてくれるデータ。
※ピークとボトムの時期はまちまちで、配当利回りの差も考慮しておらず、あくまでご参考までに
※あくまで過去のディフェンス力の印象です。「今や未来のデフェンス力」は不明です。投資を勧めるものではありません。投資は自己責任で
関連記事