株価のピークを景気のピークも、それがいつかを事前に知ることは困難ですが、ピークらしき時期からの変化を確認することはできます。
2018年1月が直近ピークであったと仮定して、世界の主要な株価の変化を確認してみます。
世界の主要株価指数 <2018年1月ピーク値⇒2018年12月末の下落率>
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
世界の主要株価指数の「2018年1月ピーク値⇒2018年12月末の下落率」の比較です(現地通貨建て。「VT」「TOK」「VWO」はドル建て)。
データはこちら。
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成
スポンサーリンク
所感①:「米国>先進国>新興国」の図式が崩れそう
上記は11月末の状況。
米国>先進国>新興国
米国は比較的堅調、新興国は下落率が大きい。
米国以外の先進国はその間、という感じでした。
この図式が崩れそうな感じ。
12月末は下記グラフ。
インド以外は軒並み2018.1のピークから10%以上の下落。
2018.11月末は13%以上開いていたTOK(日本以外の先進国)とVWO(新興国)の下落率の差も、12月末は9%以下に。
★新興国の下落幅にそれ以外が追いついてきている
★特に米国以外の先進国と新興国の差が小さくなってきた
(VWOとTOPIXや独DAXの差があまりない)
そんな感じの動きとなっています。
ただ、依然米国株の下落幅は小さめ、インドは例外的に小さい。
相対的に米国やインドの景気はその他よりよさそうであり、現時点では景気動向が株価にも反映しているか?
所感②:米中の差は依然大きい
米国市場のダメージは大きくなりましたが、中国市場との差は依然大きい感じ。
おわりに
2018年は新興国が先に暴落。
次に日本やドイツが20%以上下落して追随。
概算ですが、近年のS&P500のピークからの下落率は
★チャイナショック:15%<米国の景気後退を伴わない>
★欧州債務危機:22%<米国の景気後退を伴わない>
★ITバブル崩壊期:51%<米国の景気後退を伴う>
★サブプライムバブル崩壊期:58%<米国の景気後退を伴う>
程度でした。
今回の世界的な景気減速期、S&P500の下落幅はどうなるでしょうか。
関連記事