世界の時価総額やバフェット指標から株式の割高割安を考える記事。
2018年12月末時点で、世界の時価総額は約74.5兆ドルでした。
前月の79.7兆ドルから大きく減少し前月比−6.5%。
2018年1月末のピーク「89.8兆ドル」から「-17.0%」の水準。
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/
※時価総額のデータはときどき微妙にずれており随時修正しています
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近年の世界の時価総額の動向
※出所:https://www.world-exchanges.org/より作成
世界の時価総額 ボトムとピーク
※出所:https://www.world-exchanges.org/、Global Noteのデータより管理者作成 ※いずれも月末値
1990年以降の世界の時価総額のボトムとピークだけを単純化してグラフにすると、上記のようになります。
世界の時価総額のボトムとピーク、増加・減少期間と変動幅
※出所:https://www.world-exchanges.org/、WFEのデータより管理者作成
世界のGDPと時価総額
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/ 、IMFのデータより管理者作成 ※期間:1995年1月末~2018年12月末
世界バフェット指標の確認
世界バフェット指標の概要
○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です
○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP
○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断
○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断
○1995年1月末~2018年12月末の世界バフェット指標の
★平均値(幾何平均):0.78
★中央値:0.79
※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓
世界バフェット指標の推移と使い方の一例
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより管理者作成
※期間:1995.1月~2018.12月
上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。
世界バフェット指標が
・0.95以上は株式は割高圏?
・0.65以下は株式は割安圏?
という判断はわたしがエイヤっで適当に決めた単なる近年の経験則、目安であり、先見性はありません。
2018年12月末の世界バフェット指標は「0.88」であり、割高圏の目安「0.95」を下回っているが、平均値(0.78)よりは高く、世界的な株価水準は
やや割高傾向?
と推測。
近年の世界バフェット指標のピークは
1999年:1.08
2007年:1.09
2015年5月:1.01
2017年12月:1.07
でした。
2017年6月以降の世界の時価総額、バフェット指標の確認
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより管理者作成
この指標では今のところ
2017年12月~2018年1月頃
の市場の過熱感が強かったようにみえます。
1年くらい前はバブルだったのか?
とりあえず2018年10月以降、この指標では割高感の減退がみられています。
あとがき
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより管理者作成
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより管理者作成
2018年12月は急落となりましたが、1月は株高となっており落ち着きません。
チャイナショック(2015~2016年頃)では世界のバフェット指標は
●1.01⇒0.81
まで低下。
ITバブル崩壊期は
●1.08⇒0.54
サブプライムバブル崩壊期は
●1.09⇒0.48
今回は今のところ
●1.07⇒0.88
まで低下。
今後、米国の景気後退があれば再び歴史的な下落相場となるのか、あるいはチャイナショック程度で終わるのか。
いずれにしても世界景気のトレンドは依然としてさえず、株価水準も割安とも思えず、個人的に今は
「守りの時期」
「大きく資産を増やすことより大きく減らさないことを大事にする時期」
と認識。
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