ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

40ヶ国で最も割高?

f:id:yukimatu-tousi:20190325224311p:plainインドの景気と株価水準を探る記事です。

・景気動向⇒CLI(インド)

・株価水準⇒バフェット指標など

で簡単に確認してみます。

インドの景気動向

インドの景気動向をOECD景気先行指数(以下:CLI)で探ってみます。

CLIの簡単な説明です。

○OECDが算出している景気動向を判断する指標

100が基準値

○100より低い⇒景気は悪い

○100より高い⇒景気はよい

○CLIが下降している⇒景気の減速

○CLIが上昇している⇒景気の加速

 詳しくは下記記事を参照ください。

www.yukimatu-value.com

f:id:yukimatu-tousi:20190325224700p:plain※出所:OECD Dataより管理者作成

2015年1月~2019年1月のインド(のCLIの推移です。

インド景気はこの指標では

●2015年頃にピーク

●2017年2月頃にボトム

●その後、景気拡大が続いている

というところ。

ただ、2018年10月~2019年1月の4ヶ月分の数値はほぼ同じです。

このまま横ばいで好景気が続く可能性もありますが、もしかしたらピークアウトするかも。

水準としては好況。

景気の観点からは「不景気な時期」「好況⇒不況に向かう時期」の株価が割安である可能性が高く

今はインド株を買うチャンスではない?

と推測。

インドのバフェット指標の推移と2018年末の株価水準

バフェット指標=(ある国の)株式時価総額÷名目GDP

個人的には

・この数値が長期平均より大きい⇒その国の株価は割高傾向?

・この数値が長期平均より小さい⇒その国の株価は割安傾向?

と判断する一つの目安として使用。

※経験則に基づく単なる目安です

※バフェット指標についてはこちらの記事を参照ください

www.yukimatu-value.com

インドのバフェット指標の推移を見てみます。

データは2003~2018年の年末値です。

f:id:yukimatu-tousi:20190123175354p:plain※出所:Global Noteのデータより管理者作成 ※2003~2018年の年末値で算出

この期間の平均値は0.73、中央値は0.71です。

2018年末は「0.77」。

この指標では

●2006~2007年、2009~2010年、2017年頃⇒割高

と推測。

2018年末は割高度合いが低下したが、まだ平均値以上?

というところ。

直近のインドのバフェット指標

f:id:yukimatu-tousi:20190325225706p:plain

世界経済のネタ帳https://www.world-exchanges.org/のデータより作成

2019年2月末は「0.66」で前月と変わらず。

中国や米国は好調だった2月、インドのドル建て時価総額は動かず。

0.66」は長期平均の「0.73」を下回っており、インド株の水準は

ふつう~やや割安?

と推測。

2018年末は「0.77」だったので、2018年は

割安傾向

にシフトしているか?
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まとめ

CLIでみたインドの景気

●水準⇒よい

●トレンド⇒停滞?

バフェット指標でみたインドの株価水準

ふつう~やや割安?

インド株の投資のタイミングとして

●買い→あまり適さないか

●売り→「買い」よりは適す、かも

※景気水準がよく、景気のトレンドは横這いで、株価は割安ではなさそうだから(景気が悪くなればもっと割安になってくれる?)

※「できれば割安で不景気な時期に買いたい」という欲張りな判断に基づいています

※個人の感想です。投資は自己責任で

おわりに

StarCapital AG - Disclaimer

上記サイトによれば2019年2月末のインド市場の

●PER:25.8(25.4)

●CAPE:21.2(21.6)

●PBR:2.8(2.8)

とのこと

※()内は2019年前月末の数値

前月と大差なし。

比較対象の40ヶ国でインドは「最も割高」という見立てのよう。

※米国は4番目

f:id:yukimatu-tousi:20190325230726p:plain※出所:EPI | WisdomTree India Earnings ETF - Investing.comより作成

インド投資のツールの一つ、

【EPI 】ウィズダムツリー インド株収益ファンド(米国ETF。ドル建て)

のここ1年。

最近はぱっとしない展開でしたが、3月は23日までで約8%の上昇。

勢いは続くか。

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