2019年3月末のFRB、ECB、日銀、3つの中央銀行の資産動向を確認する記事です。
※本記事では便宜的に「1ドル=110円」「1ユーロ=130円」で円換算しており、数値は目安、概算です
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中央銀行の動向を確認するメリット
中央銀行の動向は
投資タイミングの時期を判断する一つの手掛かりになり得る
とわたしは思います。
※その説明↓
●「中央銀行の動向」が「投資タイミング」を判断する、一つの手掛かりになり得ると考える根拠 - ユキマツの「長期投資のタイミング」
FRBの動向
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fed
ここ5年のFRBの資産推移です。
2019年3月末:3.96兆ドル(約436兆円)でした。
前月比 -1兆円。
FRBの資産縮小は継続。
2019年は3ヶ月で13兆円、毎月4兆円程度の減少。
※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
ECBの動向
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fed
ここ5年のECBの資産推移です。
ECBの資産は2019年3月末:4.70兆ユーロ(約611兆円)でした。
前月比+1兆円。
2019年以降、ECBの新規債券購入は中止されていることを反映する動きか。
※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
日銀の動向
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fed
ここ5年の日銀の資産推移です。
日銀の資産は2019年3月末:約557兆円でした。
前月比−5兆円。
大きめの減少で1月末の水準へ。
※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成
3つの中央銀行、トータルでの変動
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
3つの中銀のトータル資産は2019年3月末:約1604兆円でした。
・前月比−5兆円。
・FRB:-1兆円
・ECB:+1兆円
・日銀:−5兆円
※為替レートや四捨五入で誤差あり
2018年は年間で「+16兆円」でした。
2019年は3月までで「−4兆円」。
【FRB、ECB、日銀資産】の合計(年末値)と年間増減
<データ>
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
おわりに
2019年は3ヶ月経過し、3大中銀の資産は微減。
2018年後半の6ヶ月はプラスマイナスゼロだったので、やや資産減少モードに偏っているか。
※出所:Bank of Japan、Central Bank Assets for Euro Area 、Total Assets | FRED | のデータより管理者作成
表をみていると、とりあえず2017年末から3大中銀の資産規模は大きな変化なく、トータルでバランスとれている印象。
この期間、3つの中で資産縮小を実行できているFRBが次回の緩和余地を積み増している、という解釈も可能か。
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