世界の時価総額やバフェット指標から株式の割高割安を考える記事。
2019年5月末時点で、世界の時価総額は約81.3兆ドルでした。
前月の85.0兆ドルから減少し前月比-4.4%。
2018年1月末のピーク「89.8兆ドル」から「-9.5%」の水準。
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/
※時価総額のデータはときどき微妙にずれており随時修正しています
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近年の世界の時価総額の動向
※出所:https://www.world-exchanges.org/より作成
世界の時価総額 ボトムとピーク
※出所:https://www.world-exchanges.org/、Global Noteのデータより管理者作成 ※いずれも月末値
1990年以降の世界の時価総額のボトムとピークだけを単純化してグラフにすると、上記のようになります。
世界の時価総額のボトムとピーク、増加・減少期間と変動幅
※出所:https://www.world-exchanges.org/、WFEのデータより管理者作成
世界のGDPと時価総額
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/ 、IMFのデータより管理者作成 ※期間:1995年1月末~2019年5月末
世界バフェット指標の確認
世界バフェット指標の概要
○世界的な株式の割安・割高を知る目安になる指標です
○世界バフェット指標=全世界の時価総額÷全世界の名目GDP
○世界バフェット指標の数値が大きくなる→「株式は割高傾向」と判断
○世界バフェット指標の数値が小さくなる→「株式は割安傾向」と判断
○1995年1月末~2019年5月末の世界バフェット指標の
★平均値(幾何平均):0.78
★中央値:0.79
※世界バフェット指標について詳しくはコチラ↓
世界バフェット指標の推移と使い方の一例
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより管理者作成
※期間:1995.1月~2019.5月
上記グラフは世界バフェット指標の推移と使い方の一例を示したものです。
世界バフェット指標が
・0.95以上は株式は割高圏?
・0.65以下は株式は割安圏?
という判断はわたしがエイヤっで適当に決めた単なる近年の経験則、目安であり、先見性があるかは不明。
2019年5月末の世界バフェット指標は「0.93」であり、割高圏の目安「0.95」程度。
平均値(0.78)よりは高く、世界的な株価水準は
やや割高?
と推測。
近年の世界バフェット指標のピークは
1999年:1.08
2007年:1.09
2015年5月:1.01
2017年12月:1.06
でした。
2017年6月以降の世界の時価総額、バフェット指標の確認
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより作成
「2017年12月~2018年1月頃」の過熱感と「2018年12月」の落ち込みが目立ちます。
参考データ:近年の下落相場時のバフェット指標の変化
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより管理者作成
※期間:1995.1~2018.12
☆ITバブル崩壊期
●1.08⇒0.54
☆サブプライムバブル崩壊期
●1.09⇒0.48
☆チャイナショック(2015~2016年頃)
●1.01⇒0.81
☆2017年12月以降
●1.07(2017.12)⇒0.88(2018.12)
おわりに
一つのデータ処理に過ぎませんが、世界のバフェット指標とその10年移動平均のグラフを作ってみました。
※データ出所:https://www.world-exchanges.org/、IMFのデータより管理者作成
※期間:1995.1月~2019.5月
10年移動平均より上は株価が割高傾向?下は割安傾向?
と仮定すると、2005年以降で割安だった時期は青の時期か。
断続的に2008~2012年頃に集中。
その後はチャイナショックの2016年頃でも10年移動平均に届かず、この指標のこの視点では「割安」と推測される時期は6年以上来ていないような感じ。
現状では10年移動平均線のトレンドは上向き、2019.5月(0.93)は移動平均(0.83)より高いところにありますが
★このまま移動平均の上方に留まる
あるいは
★平均回帰
あるいは
★逆方向への大きな動き(移動平均の下方にかい離していく動き)
のどれになるか、気になるところ。
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