東証に上場している4つの不動産ETFの利回りを確認する記事。
スポンサーリンク
東証上場不動産ETFの簡単な紹介
①【2515】NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数(除く日本・為替ヘッジなし)連動型上場投信
連動インデックスはS&P 先進国REIT指数 (除く日本) (円)。
日本を除く先進国リートへの分散投資(米国の比率が高い)。
②【1495】上場インデックスファンド アジアリート
連動インデックスはFTSE EPRA/NAREIT アジア(除く日本)リート10%キャップ指数。
シンガポール、香港などのリートへの分散投資(シンガポールの比率が高い)。
③【1659】iシェアーズ 米国リート ETF
連動インデックスはFTSE NAREIT Equity REITs Index。
米国リートへの分散投資。
④【1476】iシェアーズ・コア Jリート ETF
連動インデックスは東証REIT指数。
日本リートへの分散投資。
東証上場不動産ETFの利回り、2019年9月末時点(直近12ヶ月)
①【2515】NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数:3.48%(3.57%)
②【1495】上場インデックスファンド アジアリート :3.56%(3.69%)
③【1659】iシェアーズ 米国リート ETF:3.30%(3.43%)
④【1476】iシェアーズ・コア Jリート ETF:2.94%(3.08%)
※()内は8月末時点
ざっと2.9~3.6%程度。
税引き後だとざっと2.3%~2.9%程度の利回り。
全体的に株価上昇、利回り低下傾向。
2017年末~2019.9月末の値動き
①【2515】NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国REIT指数:+2.83%(+0.20%)
②【1495】上場インデックスファンド アジアリート :-2.34%(-4.16%)
③【1659】iシェアーズ 米国リート ETF:+8.77%(+3.15%)
④【1476】iシェアーズ・コア Jリート ETF:+31.79%(+25.91%)
※()内は8月末時点
4つすべての値動きが確認できるここ1年9ヶ月の値動き比較。
ここ1ヶ月、すべてのリートで株価上昇。
米国リート、Jリートは大きめの価格上昇。
米国債との比較
⑤東証上場ETF【1482】シェアーズ・コア 米国債7-10年ETF(H有)の9月末の利回りは2.02%(前月は1.99%)。
為替ヘッジ付きの米国債との比較にすぎませんが、現時点で⑤の利回りを各リートがどれだけ上回っているかで比較。
①【2515】NEXT FUNDS 外国REIT・S&P先進国 REIT指数:1.46%(1.58%)
②【1495】上場インデックスファンド アジアリート :1.54%(1.70%)
③【1659】iシェアーズ 米国リート ETF:1.28%(1.44%)
④【1476】iシェアーズ・コア Jリート ETF:0.92%(1.09%)
※()内は8月末時点
直近一年の分配金を基にすると上記のような結果。
④【1476】iシェアーズ・コア Jリート ETF
の利回りは米国債利回りと比べてわずか+0.92%と下がってきています。
この視点ではあまりお得感がないか。
おわりに
世界的な低金利、債券高傾向は健在。
リートも上昇、利回りも低下傾向。
今後世界的に日本化が進み低金利、低インフレが恒常化、結果的にリートには追い風となり、リートは比較的堅実で安定的な資産クラスであり続けるか、それとも今は過大評価がなされており、次回の景気後退期、金融危機などの到来、あるいは高インフレ、高金利の到来で大きく崩れるのかどうか。
<米国リートIYR:ここ10年>
<東証リート指数:ここ10年>
※出所:SBI証券
こんな記事も