「製造業PMI」の速報値から米国などの景気動向を確認。
※PMIについて詳しくコチラ↓
●中日独の景気動向 2017年11月データ - ユキマツの「長期投資のタイミング」
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①製造業PMIの速報値
「購買担当者指数」は「PMI」とも呼ばれる景気指標の一つです。
世界の多くの国で採用されており、毎月更新される即時性の高い便利な指標です。
50が分岐点であり
●50より大きい⇒景気拡大
●50より小さい⇒景気減速
と判断。
製造業PMIは「製造業購買担当者指数」のことで、製造業全般の景気を示唆します。
主要3ヶ国(米日独)の国別の製造業PMIを確認。
期間は2016年1月~2019年11月(11月は速報値)です。
※出所:「https://jp.investing.com/search?q=製造業購買担当者指数 PMI」のデータより管理者作成
直近のピークは
●ドイツ:2017.12月
●日本:2018.1月
●米国:2018.4月
であり、今のところ
「ドイツ⇒日本⇒米国」
の順にピークアウトしています。
2019.11月の数値変動は
●米国・日本・ドイツ:上昇
日本は微妙ですが、米国は8月、ドイツは9月をボトムに持ち直している感じがあります。
何より11月は米国、ドイツの数値上昇幅が大きい。
●米国:51.3⇒52.2
●ドイツ:42.1⇒43.8
今後もこの傾向が続くかは不明ですが、グローバル製造業PMIは7月をボトムに持ち直し感があり、とりあえずポジティブな印象。
以下、各国中長期の推移グラフ。
※出所:サーチより作成
<日本>
日本は10月で下げ止まれるか?
<米国>
米国は3か月連続上昇。とりあえず上昇トレンドか。
<ドイツ>
ドイツは2か月連続上昇。来月はどうか。
おわりに
グローバル製造業PMIは2017年12月をピークに7月までで19ヶ月続く低下トレンドでしたが8月、9月はやや上昇。
★1年半以上景気減速トレンドが継続したこと
★1~2年で景気(過去のCLI<TOTAL>など)は循環的な動きになりやすい
などを考慮すると、経験的にはそろそろ景気減速トレンドが転換してもおかしくない時期に来ているのかもしれません。
先月の本シリーズで上記のように書いていましたが、11月のドイツ、米国の製造業PMIの数値は大幅上昇となり、2018年来の景気減速トレンドの転換は意識されるところ。
ただ、世界的な中銀の金融緩和路線もあって
★世界景気減速⇒株価下落⇒株式の「割安感」発生(割高感の解消)
という「いつもの流れ」が確認できず、個人的にはヘッジを外さず、ぼちぼちのサイズのロングショートでリスクをとる、というスタンスは変わらず。
また今は米中対立フェイズであり、互いに経済合理性の乏しい相手国が困るアクションの応酬が続き、普段考えられないようなリスクオフが起きやすい時期かもしれず、仮に現在世界景気回復フェイズに進んでいるとしても、気持ちよくロングにベットしにくい感じがつきまとっているような印象。
わたしは2012年頃の転換期、自分でもどうかしたんじゃないかと思うほど株式に全力投資していたこともありますが、今はそういう意欲は湧かない状況。
※最近の「景気減速⇒拡大転換期」(2016、2012、2009、2003年など)の方が比較的気持ちよくロングにベットしやすかったか
※出所:- Composite leading indicator (CLI) - OECD Data、https://www.world-exchanges.org/より作成
※期間:1995.1~2019.8
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