ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

【米国不動産価格】もこれまた微妙

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 米国不動産価格から米国景気を考える記事。

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S&Pケース・シラー住宅価格指数(20大都市圏指数)の現状

米国の代表的な住宅価格指数をS&Pケース・シラー住宅価格指数(20大都市圏指数。以下、「指数」)でみてみます。

指数について詳しくはこちら。

S&Pケース・シラー住宅価格指数とは|金融経済用語集

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※出所:S&P/Case-Shiller 20-City Composite Home Price Index (SPCS20RSA) | FRED | St. Louis Fedより作成 ※期間:2000.1~2019.8

直近ピークは2019年7月。

8月はわずかに低下し「215.8」(7月は「216.1」)。

2012年3月のボトムから7年4ヶ月の上昇トレンドが続いていました。

価格の下落が続くかどうか。

続くようならネガティブな印象。

S&Pケース・シラー住宅価格指数(20大都市圏指数)の前年比

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※出所:S&P/Case-Shiller 20-City Composite Home Price Index (SPCS20RSA) | FRED | St. Louis Fedより作成 ※期間:2001.1~2019.8

指数の前年同月比のグラフです。

リーマンショック後の前年比のピークは2014年頃。

その後いったん低下してから、じわじわ上昇。

直近ピークは2018年3月。

以降、緩やかな低下トレンドが1年5ヶ月継続。

2019年8月は「+2.06%」(7月も「+2.06」)。

住宅価格の上昇率は鈍化していますが、まだプラス圏を保っており、大騒ぎする段階でもなさそう。

サブプライムバブルからの経験則

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サブプライムバブルの頃、この指数のピーク時は2006年4月でした。

株高は2007年後半、2007年10月頃まで続いたので、けっこう早い段階で指数は頭打ちになっています。

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前年比で見ると、指数が前年割れしたのは2007年1月でした。

株高は2007年10月頃まで続いたので、やはりこちらも早めに危険シグナルを放っていたことが確認できます。

 

これらの経験則から現状を見ると、

★最近指数に頭打ち感があることはネガティブ

★ただ前年割れはしておらず、上昇率鈍化ペースは比較的緩やかで、この点はややポジティブ

ということから、

イケイケモードで楽観できる状況でもないが、今すぐすごく悲観する必要もなさそう

という微妙な状況。

<米国実質経済成長率:四半期ごとの前年比>

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※出所:Real Gross Domestic Product (A191RO1Q156NBEA) | FRED | St. Louis Fedより作成

低下トレンドではあるがまだそれほど低くない、という意味で実質経済成長率と同様、この指数も今はどっちつかずの微妙な印象。

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