年末であり今年の重大事件と現在の相場観について簡単に。
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今年の重大事件①:世界景気の減速トレンドが反転?
★世界景気の減速トレンドが1年半以上続き、8月以降、グローバル製造業PMIが反転の兆しらしき動きをみせる
⇒方向性の判別がつかず。
またCLI(OECD全体)の景気減速トレンドは
「1年~2年足らず」
で反転するケースが多く、すでに1年半以上減速トレンドが続いており、一時的な回復も含めて、時期的にはそろそろいったん景気が上向く気もしないではない。
2019年11月7日の下記記事よりの引用です。
今年は年初よりポジションを小さめにしていましたが、その理由の一つは
★今年、世界景気トレンドの反転が起き、踊り場で判断のつきにくい微妙な状況が生まれるのでは?
という不安があったこと。
実際全世界の景気指標の一つ、グローバル製造業PMIは7月、OECD全体のCLIも9月がボトム。
その後地味に回復傾向であり、9月以降の株価上昇の追い風となっている模様。
一時的なものに終わるか、本格的な拡大局面に至るか、今のところ判断はつきませんが、グダグダだった世界景気のトレンド反転の兆しは大きな事件か。
今年の重大事件②:FRBの予防的利下げの実施と隠れQEスタート
今年の運用に関しては、ヘッジは外さず、大きく減らさず、あわよくばほどほどにとれればいいと考えているわたしの投資スタンスには大きく影響を及ぼしませんが、投資環境に関しては、ホンキっぽいFRBのモードが何かひっかかり(バブルのか?バブらせたいのか?)少しモヤモヤしたところのある状況。
同じく2019年11月7日の下記記事よりの引用です。
「ホンキっぽいFRBのモード」とか「バブルのか?バブらせたいのか?」とか適当なことを書いていますが、実際、FRBの3回の利下げと隠れQEが株価に好影響を与えたであろう現状。
特に隠れQEは9月に突然始まり、FRBはQEではないといっていることから徐々に「隠れQE」という造語が広まった感じ。
FRBに逆らうな
というフレーズが意識される9月以降の展開、いつまで続きますか。
FRBがどの程度資産縮小を重視していたかは不明ですが、しばらく続いた資産縮小はすでに半分ほど巻き戻されており、市場にとっては重大な事件だったか。
現在の相場観
個人的なアバウトな仮説ですが、株価の決定要因はまず需給。
その他
①企業利益(一株当たり利益。景気動向の影響大)
②金利(中銀動向の影響大)
③投資家のリスク許容度(期待度。投資家メンタルの影響大)
などに大きく影響を受けるのではないかと。
※詳しくは下記記事
現在、世界景気回復の兆しがあり、世界的な金融緩和の後押しもあるので、資産の何%かをロング一本の投資へ、という選択肢も悪くはなさそうな感じもします。
ただ、個人的に気になるのが
①と③。
①企業利益(一株当たり利益。景気動向の影響大)
に関しては世界景気が今後本格的な回復に向かうのか、やや怪しい。
③投資家のリスク許容度(期待度。投資家メンタルの影響大)
に関しては、けっこう楽観が強くなりすぎているのかも、という危惧あり。
金利が低いのだからこれぐらいの株価水準は正当化される、という意見もありますが、個人的には株価水準(投資家のリスク許容度)が気になり、引き続き何らかのヘッジをした状態で小さめの利幅が取れれば十分、という機会損失リスクが高いスタンスが心地よい状態(単なる個人の好みです)。
おわりに
今が2016、2017、2018年の年末、どれに似ているか、無理に答えを出すなら2017年に似ているか(全体的な株価水準的に。景気動向に関しては欧州、日本などは2017年よりずっと悪い)。
個人的には楽観がかなり強そうな時期は逆に不安を感じますが、中銀の強力なサポートがあり、大統領選の年は株価は上がりやすいので大丈夫、といった意見もあり。
中にはリスクらしい大きなリスクは見当たらない、大統領選挙までは大丈夫、という人もいます。
経験的には多くの投資家が気づくことができないこと、思わぬところから飛んでくるボールがたちの悪い危険球だったりする訳で、ろくに当たらないものをあまり当てにしてもしようがないか。
一つはっきりしていることは、先のことは明確には分からないということ。
分かった気になる驕りが知らず知らず精神に入り込み、リスクをとり過ぎ、痛い目に遭う、というのがわたしの典型的な大負けパターン・・・
と、2020年も引き続きこんな感じで辛気臭い文面が続くかもしれませんが、いつも読んでいただいている方、今年もありがとうございました。
そこそこ投資がうまくいっていれば更新を続ける予定なので、来年もよろしくお願いいたします。
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