2020年は相場の上下動が大きくなっています。
上げ相場においても下げ相場においても、人によってはタイトルのような囁きにつられて、自分の運用ペースを乱すリスクは高まりがち。
個人的に思う自分の運用ペースの守り方とその意義を備忘録的に。
A:投資目的の再確認
投資の目的は人によってさまざまと思われます。
①キャッシュフローを増やしたい
②資産評価額を大きくしていきたい
③キャピタルゲインを得たい
④物価上昇率に負けない程度に資産の価値を守りたい
⑤子供の学費を運用益で賄いたい
などなど。
求められる利幅がどの程度か、何より「どの程度の期間」の運用を想定しているのか、目的によって千差万別。
一般的には
・できるだけ短い期間で
・できるだけ大きく増やす
手法の受けがいいと思われますが、
・大きく増やすよりも微増でもいいからできるだけ安定的な運用がしたい
という人もいると思われます。
目的が異なれば投資スタイルも現状認識も差があって当然。
自分の投資目的と自分の運用結果こそが大事なことであり、市場変動や他者の運用成績などはあまり関係のないこと。
「この下げ相場で毎日資産が溶けていく・・・どうしよう」
「こんなに上げててみんな儲けてるのに、自分はこうして黙ってみてるだけ?」
的に心乱れる際は
「そもそも何のため投資と関わってるんだっけ」
「目的の実現のために、何をしなければならないと当初考えていたっけ」
という確認作業を逐一行うのは意外に有効な対処法かも。
B:自分より大儲けしている人、大損している人は常にたくさんいるハズ
2017年後半から2018年1月頃のビットコインバブルの時期にはコイン投資で数百万円を数億円に増やした人のニュースがしばしば流れていました。
当時、ビットコイン投資をしなかった人はすべて愚か者なのか?
また株価は日々大きく変動しており、暴騰している銘柄もあれば暴落している銘柄もある模様。
ある一日のストップ高銘柄でいい気分になっている人もいれば、ストップ安銘柄で悲劇のヒロイン気分の人もいるでしょう。
ストップ高銘柄を空売りして悲劇の人もいれば、ストップ安銘柄を空売りしてヒーロー気分の人もいるかも。
今日のストップ高銘柄を昨日買わなかったあなた、今日のストップ安銘柄を昨日売らなかったわたしはバカなのか?
と聞かれれば、そんなことはないでしょう。
とかくお金の話になると感情的になり、自己評価がぶれやすくなる傾向はありますが、どんな状況においても自分より短期的に大儲けしている人、大損している人は常にたくさんいるハズであり、そういうことをいちいち気にするよりは、自分の運用目的、運用成績を適宜確認し続ける方がベターか。
個人的な結論
わたしは長期的視点を重視。
3ヶ月で20㎏のダイエットに成功した人が、3年後30㎏リバウンドしていたらあまり意味がない。
急激な体重変動は過大なストレスにもなり得ます。
同様に、短期的な資産変動で感情を乱高下させることにはあまり意味がなく、5年10年20年30年運用と関わって、果たしてそこから自分が
・何を得て
・何も失ったと感じるか
・差引プラスと感じられるのか
そこが本質的な話ではないかと。
わたしの資産運用はわたしや家族の生活や精神や人生を豊かするための一つの手段。
仮に運用がうまくいって資産を増やしても人生トータルでつらい感じになる場合がないでもなく、人生の本質的なところからぶれ過ぎず、同時に自分の運用ペースを守り続けたいと思うこの頃。