ホントかどうか知りませんが、雪山の斜面に新たに短期間でたくさん積もった雪は雪崩化しやすい、という話を聞いたことがあります。
以下、6月の下記記事より引用。
2019年12月~2020年2月頃、ピークを迎えていた世界全体の時価総額。
突然の新型コロナ、突然の中国景気の大幅悪化。
それらが欧米にも波及し、市場は大混乱、3月に暴落。
その後も少なくとも短期的には「世界的なパンデミック、景気後退が避けられない」という強力な共通認識が発生し、一気に過大な売り玉が形成され、その後も持続的に売り玉を生産。
一方、あまりに短期的に暴落した株価に対して予想外に迅速、大規模な金融緩和政策が打たれ、大規模な財政出動に加え、パニックから目覚めた投資家の買いも入って株価はリバウンド。
さらに普段なら想像もつかない「外出制限措置」が世界的に実行され、
・失業手当などの原資の発生
・将来の所得への不安の増進(給与収入への不安⇒株式投資への期待)
・暇な時間の発生と賭け事願望の抑圧状況
・比較的割安っぽかった水準からのV字回復的株価チャート発生
などの要因から、世界的ににわか個人投資家の急増、これが予想外の「買い方」勢力となる。
その後、4月5月となっても、引き続き景気悪化は明瞭、いつどこで回復基調となるかは不明、よって企業業績悪化予測を根拠とした根強い「売り方」の発生は後を絶たないが、予想外ににわかに出現した「買い方」は比較的株価水準を気にしない傾向があり、この勢力の支援もあって売り玉は買い方のエサとなり、ひたすら売り方は踏みあげられ、あれよあれよでわりと高そうな水準まで株価上昇、というのが今年の大雑把な流れか?
上記の見立ては個人的な推測で正しいかは不明、今年3月以降の買い方にどの程度「にわか個人投資家」が含まれているのかも不明ですが
「にわか投資家⇒新雪」
とすると、今後の来るかもしれない調整局面、株価下落局面において、
★新雪が雪崩化する場面があるか、根付くか
★この半年ほど、世界中でスマホ片手にサクサクッと儲けてこれたかもしれないにわか個人投資家の一斉投げ、的な局面がやってくるかどうか
というのは今年の秋から冬場にかけて、個人的に気になるテーマの一つ。
<S&P500:ここ1年>