景気後退が始まる時期の「ISM製造業景気指数」について。
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ISM製造業景況指数とは
「ISM製造業景況指数」は米国の景気指標の一つ。
PMIと同様、50が分岐点であり、
●50より大きい⇒景気拡大
●50より小さい⇒景気減速
と判断。
※ISM製造業景況指数についての記事↓
「株は景気の悪い時期に買うは正しいか?」米国景気の一つの指標【ISM製造業景況指数】
ISM製造業景況指数 長期チャート
※出所: ISM製造業購買担当者指数より作成 ※期間:1995.1~2022.10
2022.10月は「50.2」(前月比−0.7)。
10月は大きめの低下で節目の50に急接近。
2021.3月「64.7」が直近のピークで、その後は2022.10月の「50.2」まで、明確な低下トレンド。
特に2022.5月以降はハイペースな利上げの影響もあってか一本調子に低下中で、50を下回ってくる可能性は高そう。
景気後退が始まる時期の「ISM製造業景気指数」
上記サイトでは1948年以降のISMのデータが確認可能。
ここのデータを用いて、直近12回の景気後退開始時期のISMの数値を確認して表にまとめました。
単純に平均をとると48.4。
中央値は46.5。
外れ値として1973年の68.1があります。
節目の50を下回っていないで景気後退が始まっていたのは12回のうち3回しかなく、景気後退しているならISMが50を下回っている可能性が高そうです。
また、12回のうち8回は「42~47」の範囲に収まっており、
☆47を下回ってきたら警戒した方がよさそう?
☆47より下がらず踏みとどまって反転すれば大した不況にならなさそう?
というのが個人的な感触。
もちろん50を超えていても景気後退が始まっていることはあり、単なる経験則で先のことは不明。