Jリートの割安割高を探る記事。
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Jリートスプレッド
Jリートの割安割高の判断の目安の一つとしてわたしは「Jリート」と「日本の長期国債」の利回り差(スプレッド)を確認しています。
本記事では
「Jリートの平均利回り-日本国債利回り(10年物)」
のことを「Jリートスプレッド」とします。
クレジットスプレッドと同じような発想で、「Jリートの利回り」と「長期国債の利回りの差」が
・大きいほどJリートは割安
・小さいほどJリートは割高
とみなす見方です。
※「Jリートスプレッド」は一般的な用語ではありません
※クレジットスプレッドについてはコチラ↓
過去の利回り:「Jリート」と「日本10年国債」
下記グラフは2001年9月末~2023年1月末のJリートと日本長期国債の利回りの推移を示したものです。
※出所:JAPAN-REIT.COM、日本 10年 債券利回りのデータより管理者作成 ※国債金利がマイナスの時期は「0%」で表示
Jリートの平均利回りは月末値では
・ITバブル崩壊後:約6%
・リーマンショック後:約8%
・欧州債務危機:約6%
・コロナショック:約5%
まで上昇しています。
最新のJリートスプレッド
次にJリートスプレッド
●【Jリートの平均利回り-日本国債10年物の利回り】
の推移を確認してみます。
期間は2001年9月~2023年2月末です。
※出所:JAPAN-REIT.COM、日本 10年 債券利回りのデータより管理者作成
2001年9月以降の長期の中央値は約「3.5%」。
個人的にはリート市場が「割安な時期」の経験的な目安を概ね「4.5%以上」としています。
2023年2月末の値は約「3.6%」でした。
・Jリートの平均利回り:4.10%
・日本国債10年物の利回り:0.50%
2023年1月末のスプレッドは約「3.6%」だったので、2月はほぼ変わらず
2月末の「3.6%」は長期中央値「3.5%」よりやや大きく、水準としては
ふつう~やや割安?
と推測。
参考:JリートスプレッドとTOPIXの推移
※出所:JAPAN-REIT.COM、日本 10年 債券利回り、TOPIX【998405】:国内指数 - Yahoo!ファイナンスより管理者作成 ※期間:2001.9~2022.11
「必ず」ではなくあくまで近年の経験則ですが、Jリートスプレッドが長期中央値3.5%以上の時期にTOPIXは低迷、割安傾向。
同様にJリートスプレッドが概ね3.5%以下の時期にTOPIXは高騰、割高傾向。
株式売買のタイミングを検討する一つの目安になる可能性。
あとがき
昨年12/20に日銀の長期国債利回り設定が変更され、10年国債の利回りが上昇傾向。
直近では上限の「0.50%」程度に張り付き状態。
長期金利上昇の影響を受け、東証リート指数は下落傾向。
一部で「3月会合での日銀の政策変更」が噂されたりもしますが、今年は
日本10年債利回り上昇 ⇒ 東証リート指数下落
リスクは付きまとう状況と推測。
場合によっては金利変動に大げさに反応してリート投資のチャンスがくるかも。
※先のことは不明、投資は自己責任で
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