2023年も3分の1が終わりました。
「3分の1」に特にこだわりもないのですが、この4、5カ月で感じたことをつらつら。
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信用買い残は安定的に多かった
毎週チェックしている日本の2市場の信用買い残。
※信用買い残についてはこちら
今年に入って信用買い残は3.2~3.3兆円をキープ。
<2021年1月以降の推移・月末の概算値と直近数値など>
※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより作成
2001年以降の長期の中央値、平均値は約2.5兆円。
※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより作成
3.2~3.3兆円というのはけっこう多い水準で投資家のリスク許容度が高い水準で保たれていたことを示唆。
信用買い残と株価
※出所:トレーダーズ・ウェブ、TOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスより作成
2001年以降のTOPIXと信用買い残(月末値)。
中央値は信用買い残の中央値。
この期間の両者の相関係数は「0.74」で強い正の相関あり。
信用買い残が安定して多い水準にある時期は、投資家のリスク許容度が高い可能性が高く、株式市場も楽観にぶれやすく株価も安定、上昇しやすい、という傾向はありそう。
おわりに
米国の信用買い残と似た指標「マージンデット」は前年同月比でみると今年に入って2割程度少なくなっていますが、信用買い残は逆に昨年よりも増加傾向。
ここにも日米の金融政策の違いが大きく影響していそう。
引き続き
☆相対的には日本の楽観、米国の悲観モードが続く
のか、どこかで
☆円高⇒日本株安モードが始まる
のか、興味深い状況。
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