ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

3~4月に「過熱期」を示唆した信用評価損益率

信用評価損益率についての確認記事。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

 

信用評価損益率(2市場、買い方、TOPIX併記)の現状

※出所:信用残の推移 | 信用・手口 | トレーダーズ・ウェブTOPIX【998405.T】:時系列 - Yahoo!ファイナンスより作成  ※2001.6~2024.5の月末値

最新値は「-6.79」(前週は-6.56)。

上記期間の長期平均は約「-11」であり投資家心理は

楽観

と推測。

信用評価損益率(2市場、買い方)とTOPIXの関係

2001年以降の信用評価損益率、両者の相関係数は「0.33」で「やや正の相関がある」関係。

信用評価損益率(2市場、買い方)の使い方 その1:-20%以下は割安?

あくまで近年の経験則であり、将来も有効な判断となるかは不明ですが、信用評価損益率の使い方、その1。

☆信用評価損益率が-20%以下の時期、TOPIXは割安かもしれない

信用評価損益率が-20%以下の時期は追証が発生しがちでロング派がぼこぼこにやられている時期。

投げ売りが発生しがちなバーゲンセール時期である可能性が高く、長期的にみて割安な株式を入手しやすい傾向はありそう。

上記の表でもITバブル崩壊後、世界金融危機、欧州債務危機、コロナショックなどのリスクオフ時期に該当。

信用評価損益率(2市場、買い方)の使い方 その2:-5%以上は過熱期?

信用評価損益率の使い方、その2。

☆信用評価損益率が-5%以上の時期、相場に過熱感が強いかもしれない

必ずしも「信用評価損益率が-5%以上の時期、日本株は長期的にみて割高」という感じはしないですが、短期的なものも含めてこの時期「相場に過熱感が強い」とはいえそう。

上昇相場の始まりの時期や数年単位での上げ相場のピーク、中には長期的な株価の割高時期を含め、-5%以上の時期は総じて楽観強し。

※あくまで近年のアノマリーです

おわりに

ほっておくとデータを更新してグラフを作ることをさぼるので、グラフを作るついでに記事にしてみました。

毎週確認している信用評価損益率、3~4月に-5%を上回る過熱期を示唆、実際その頃に日本株はいったんのピークをつけており、引き続き確認しておく価値のある指標と感じます。

5月以降は「-7%~-5%」でうろうろ、再び過熱していくのか、長期平均(-11%程度)に近づいていくのか、どうなりますか。

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