ユキマツの「長期投資のタイミング」

今の株価、<割高・ふつう・割安?>の三択からあえて選ぶなら<割高?>と推測するサイト。判断の根拠として<景気><金融政策><投資家のリスク許容度>などを重視

ベトナム株は割安か?

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株価好調のベトナム市場。

現在の株価水準が割安か割高か?

少ない手がかりから推測してみます。

ベトナムの経済成長

まず、近年の経済成長率とその見通しを見てみます。

長期的には

【経済成長率】と【時価総額の増加率】

には正の相関がありそうなので。

f:id:yukimatu-tousi:20180125103805p:plain※出所:ベトナムの経済成長率の推移 - 世界経済のネタ帳

近年の実質経済成長率の推移です。長期的に高い水準です。

f:id:yukimatu-tousi:20180125103659p:plain※出所:ベトナムの経済成長率の推移(2013~2022年) - 世界経済のネタ帳

実質経済成長率の見通しです。

IMFによる2017年10月時点の推計。

しばしば当たりませんが、一つの目安です。

この目安によれば、6%以上の成長が続きそう。

ベトナムの時価総額と名目GDP

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※出所:Global NoteGlobal NoteWorld Federation of Exchangesのデータより管理者作成

ベトナムの「時価総額」と「名目GDP」の推移です。

時価総額は2008年以降のものしか入手できなかったので、2008年以降の年末値の推移です。

まず、GDPに比べて時価総額がとても小さいのが分かります。

それでもGDPとともに時価総額が上昇してきている傾向が確認できます。

また2017年はがっつり株価が上昇、GDPとの距離を

大きく縮めている

ことも確認できます。

f:id:yukimatu-tousi:20180125105134p:plain※出所:Global NoteGlobal NoteWorld Federation of Exchangesのデータより管理者作成

ベトナムのバフェット指標

次にバフェット指標を見てみます。

簡単なバフェット指標の説明。

バフェット指標は、投資の神様とも言われる、ウォーレン・バフェット氏が愛用しているとされる、ある国のGDPと上場株式の時価総額の総和を比べる指標をいいます。これは、ある国の株式時価総額増加率と名目GDP成長率は長期的には収斂するとの主張に基づくもので、ある国の株式相場に急落の可能性は高まっていないか、あるいは逆に売り込まれすぎていないかを見る場合に使われます。

※引用元:金融情報サイト「バフェット指標」

具体的には

◎バフェット指標=ある国の時価総額÷名目GDP

です。ここでの時価総額は市場規模をさします。

名目GDPは経済規模のことでもあるので、

◎バフェット指標=市場規模÷経済規模

です。

※時価総額の説明→【世界時価総額】で株式の割安割高を探る【ダイジェスト版】

※GDPの説明→金融情報サイト「GDP」

 

バフェット指標は株式の割安割高を判断する

一つの目安

として使われることがあります。

ベトナムのバフェット指標を見てみます。f:id:yukimatu-tousi:20180125105513p:plain※出所:Global NoteGlobal NoteWorld Federation of Exchangesのデータより管理者作成

2008年末、リーマンショック後の世界的に株式が割安だった頃、ベトナムのバフェット指標は、

0.1

程度でした。

時価総額がGDPの10%程度しかない、市場規模(時価総額)経済規模(名目GDP)に比べて極めて小さい状態だったといえます。

その後、株価はリバウンドし時価総額はGDPの25%程度まで上昇しますが、欧州債務危機などもありまた15%程度まで低下。

2016年にようやく30%超え、超えたと思ったら2017年は一気に

0.6

近くまで急上昇。

現在のベトナム株式市場の活況がうかがえます。

f:id:yukimatu-tousi:20180125110625p:plain※出所:Global NoteGlobal NoteWorld Federation of Exchangesのデータより管理者作成

ベトナムの株価は割安か?

バフェット指標を見る限り、個人的には現在の「0.6」程度の水準は過去からの推移を重視すると、

少なくとも割安ではなさそう

と推測します。

もし、今後、世界的なリスクオフ相場が来れば、ベトナムのバフェット指標は

0.4以下

場合によっては

0.15~0.3

程度まで急落するかもしれません。

もちろんリスクオフ相場が来ず、今の勢いで伸びていく可能性も十分あります。

わたしの投資スタンスにしっくりくる、個人的な意見に過ぎません。

おわりに

ベトナムの時価総額は2017年12月末で1265億ドル程度、1ドル110円とすると、ざっと

14兆円

です。

米国の時価総額は、ニューヨーク市場とナスダックを足すと、2017.12月末で約32.1兆ドル、ざっと3530兆円

ベトナムの250倍以上になります。

また14兆円という数字は、トヨタ自動車の時価総額(約25兆円)に遠く及ばず、三菱UFJフィナンシャル・グループ(約12兆円)より少し多いくらいの金額です。

「小さいから悪い、だめだ」といいたいわけでなく、短期的なベトナム株ブーム、盛り上がりで少し多めの資金が一気に入って、その後一気に抜けることがあれば、ベトナム市場の変動は大きくなりやすく、思わぬ変動でパニクらない心の準備は必要かと思われます。

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※一部加筆
20171207124844


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