ユキマツの「長期投資のタイミング」

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「人口」と「生産年齢人口」の未来 【新興国編】

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<長期投資に適しそうな国の選定作業>シリーズでとりあげた新興国の人口に関する記事です。

「人口予測」は比較的当たりやすい

投資と未来予測は無縁にはなれませんが、未来を描くことはしばしば困難です。

その中で、人口の予測は比較的当たりやすいとされていること、また

●ある国の「長期的な経済成長」と「人口動態」

●ある国の「経済成長率」と「株価上昇率」

にもある程度関連がありそうなので、「長期投資に適しそうな国の選定」に絡めて「人口」を取り上げます。

※関連記事:「世界経済が成長を続けるなら、長期的に全世界の株式市場に投資し続けることは理に適っている」は本当か?

「人口」「生産年齢人口」増減率

<長期投資に適しそうな国の選定作業>シリーズでとりあげた12の新興国の

2015-2035年の「人口」「生産年齢人口」の変動率

を表とグラフにしてみました。

「生産年齢人口」は15-64歳の働き手世代の人口で、経済活動の主体となる年齢層の人口です。f:id:yukimatu-tousi:20180422231643p:plain

※出所:World Population Prospects - Population Division - United Nations<中位推計>のデータより管理者作成 ※期間:2015⇒2035年

世界平均を上回っているのは

インド、フィリピン、メキシコ、マレーシア。

世界平均レベルが

インドネシア。

やや低いのは

ベトナム、南アフリカ、ブラジル。

著明に低いのは

中国、タイ、台湾、韓国。

表にすると以下のようになります。

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※出所:World Population Prospects - Population Division - United Nations<中位推計>のデータより管理者作成

生産年齢人口に着目すると、この20年で

●中国、タイ、台湾、韓国⇒8.5~15.8%減少

●インド、インドネシア、フィリピン、メキシコ、南ア、マレーシア

19.8~34.5%増加

同じ新興国でもずいぶん差が大きいです。

「人口」「生産年齢人口」増減率<年率平均>

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※出所:World Population Prospects - Population Division - United Nations<中位推計>のデータより管理者作成

2015-2035年の年率平均で見てみます。

先進国の場合、全般に

★人口の伸び > 生産年齢人口 の傾向

(「人口」より「生産年齢人口」の伸びが小さい傾向)

でした。

新興国では、比較的

★人口の伸び ≦ 生産年齢人口 

(「人口」より「生産年齢人口」の伸びが同じか、大きい傾向)

の国が多いです。

先進国と新興国でずいぶん景色が異なります。

<先進国の同時期の変化>

f:id:yukimatu-tousi:20180418110120p:plain※出所:World Population Prospects - Population Division - United Nations<中位推計>のデータより管理者作成

表にすると以下のようになります。

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※出所:World Population Prospects - Population Division - United Nations<中位推計>のデータより管理者作成 

①人口の伸び ≦ 生産年齢人口 の国⇒赤色

②人口の伸び > 生産年齢人口 の国⇒オレンジ

③生産年齢人口が減る国 ⇒

で分けてみました。

人口動態の観点からは、赤グループに大きな魅力を感じます。

所感

12ヶ国の中では

インド、インドネシア、フィリピン、メキシコ、南ア、マレーシア

が、相対的に人口動態がよそさうです。

ベトナム、ブラジル

はまずまず。

中国、タイ、台湾、韓国

はあまりよくない。

一般に、中国、タイ、台湾、韓国の新興国投資における比重は大きいです。

新興国の上場企業を対象とした株価指数(例えばEEM)だと約6割がこの4ヶ国で占められます。

韓国が除外されているVWOだと約5割。

※参考:iシェアーズ MSCI エマージング・マーケット ETFhttps://www.vanguardjapan.co.jp/docs/FS_VWO_JP.pdf(PDF)<2018.4.19現在>

いまのところ、

●「新興国の人口動態」を重視し

●10年20年の長期的なインデックス投資を考えている場合は

EEMよりVWOの方が合う、かもしれません。

また、別の手段として

国別の株式インデックスに投資するのも一つの考え方かもしれません。

例えば、VWO以外にも、iシェアーズ系統の国別株式ETF

●インド⇒iシェアーズ MSCI インディア・インデックス ETF

●フィリピン⇒iシェアーズ MSCI フィリピン ETF

●インドネシア⇒iシェアーズ MSCI インドネシア ETF

などにも投資すれば、新興国投資において、相対的に中国、タイ、台湾の比重を下げることはできます。

どこまで人口、人口動態を重視するか、次第ですが。

※ADR、個別銘柄への投資という手段もあり

※うまくいくかはわかりません。投資は自己責任で。

おわりに

わたしのなかの勝手なイメージで

新興国

というと

●一人当たり名目GDPが低め、成長余力が大きい

●国民の年齢は総じて若く、生産年齢人口の比率が増えていく(人口ボーナスを享受できる)

●政治や社会動向がやや安定性に欠け、投資リスクは大きめ

などがあります。

中国、タイ、台湾、韓国

は「生産年齢人口」の観点から、

台湾、韓国

は「一人当たり名目GDP」の観点からも、あまり新興国っぽくない印象を受け、特にEEMではこれらの国への配分比率が高いのが、個人的には少し気にはなるところ。

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