ユキマツの「長期投資のタイミング」

今の株価、<割高・ふつう・割安?>の三択からあえて選ぶなら<割高?>と推測するサイト。判断の根拠として<景気><金融政策><投資家のリスク許容度>などを重視

綱引きの行方 ~米国市場の概況~

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先週の米国市場を

「米国株式の割安割高を判断する目安」

になると思われる指標などで概観してみます。

ごく簡単な米国市場の概観

<先週のS&P500>

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※出所:米S&P 500インデックス(SPX - Investing.com

9.21は「2930」。前週比+0.9

8月末は「2902」なので、9月は今のところ+1.0%

最高値更新。

<先週の米国10年国債利回り>

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※出所:米国 10年 | 米国 10年 債券利回り

9.21は「3.07%」。

じわじわと上昇傾向ですが、今のところ株価下落にはつながらず、騒がれもせず。

ただ、株価への影響が強い要因なので、とりあえず金利上昇は要注意。

直近高値は2018年5月の「3.13%」。

昨年末は「2.41%」。

定点観測

以下の4つで定点観測してみます。

恐怖指数<米国市場。S&P500の変動性>

ジャンク債スプレッド<米国市場。クレジットスプレッドの一つ>

S&P500のPBR<米国の代表的な株価指数のPBR>

米国バフェット指標 <米国の時価総額÷米国の名目GDP>

恐怖指数

<ここ半年>

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<先週>

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※出所:S&P 500 VIXインデックス

2018.9.21は「11.68」。前週の「12.07」より下落。

先週は一瞬「11」を下回りそうになるシーンも。

長期平均(「19.3」)より大幅に低く、米国の市場心理は

安心?

と推測。

目安の「30」以下であり、割安な状況ではなさそうです。

<恐怖指数について詳しくはコチラ↓>

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ジャンク債スプレッド

ジャンク債スプレッドとは

①ジャンク債スプレッド

米国のハイ・イールド債の利回り-米国債(10年物)の利回り

②ジャンク債スプレッドが大きい⇒株式は割安傾向

③ジャンク債スプレッドが小さい⇒株式は割高傾向

④★平均値(幾何平均):3.0

 ★中央値:3.0

<期間:1996.12月~2018.8月の月末>

推移グラフと現在の状況判断

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※出所:◎St. Louis Fed米国 10年 債券利回りのデータより管理者作成 ※期間:1996.12月末~2018.6月末

2018.9.20時点のジャンク債スプレッドは「2.0」で、前週の「2.1」より縮小。

※ジャンク債利回り「5.08%」、米国債(10年物)の利回り「3.06%」

しばらく「2.2%」が続いていましたが、2週間前からスプレッドは縮小傾向。

「リスク許容度:拡大」方向に動いています。

長期平均は「3.0」であり、単なる近年の経験則ですが、この指標からは株式は

「やや割高傾向?」

と推測。

<ジャンク債スプレッドについて詳しくはコチラ↓>

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S&P500のPBR

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※出所:S&P 500 Price to Book Value

1999年末~直近のS&P500のPBRの推移です。

2018.9.21時点の推計値は「3.51」。前週の「3.49」より上昇。

ITバブルの頃のピーク(5.06)にははるかに及びませんが、サブプライムバブルの頃のピーク(2.91)との差が大きくなってきています。

長期平均の「2.78」は上回っており、現在は少なくとも

割安な水準ではなさそう

です。

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※出所:S&P 500 Price to Book Value

<S&P500のPBRについて詳しくはコチラ↓>

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米国バフェット指標

米国バフェット指標とは

①米国バフェット指標=米国の時価総額÷米国の名目GDP

②米国株式の割安割高を判断する目安

③1995~2017年の各年末のデータから、

★平均値:1.25

★中央値:1.32

④近年の経験則の域を出ませんが

★1.05以下は株式は割安圏?

★1.40以上は株式は割高圏? と推測
⑤米国の時価総額=NYSE+Nasdaqで計算

推移グラフと現在の状況判断

f:id:yukimatu-tousi:20180117123619p:plain※出所:グローバルノートWFEのデータより管理者作成 ※期間:1995年末~2017年末 

8月末のデータが確認できました。

米国の時価総額は2018年8月末で約「36.2兆ドル」(前月末は「35.2兆ドル」。浮動株調整行わず)。

2018年8月末の米国バフェット指標は「1.77」(前月末は「1.72」)。

世界全体の時価総額は、8月末は7月末より少し減っていましたが、米国に関しては今のところ、止まる気配が感じられない。

最近の月間の動きでは、2017年3月2018年3月以外、ずっと増え続けています(下記表参照)。

現在、割高圏の目安「1.4」を上回っていると推測され、現在の米国株式は

割高圏?

と推測。

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※データ出所:WFE世界経済のネタ帳のデータより管理者作成

※2018年米国名目GDP:20.41兆ドル(IMF推計)。2017年は19.39兆ドル

米国バフェット指標について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での米国市場の割高割安、4つの指標からの推測、まとめ

あくまで経験的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

恐怖指数⇒割安ではなさそう

ジャンク債スプレッド⇒やや割高傾向?

S&P500のPBR⇒割安ではなさそう

 ★米国バフェット指標 ⇒割高圏?

総合的に判断すると、わたしは米国株式は「割高圏?」と推測します。

現時点での米国株の長期投資のタイミングとしては

①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す

②資産配分において、株式の配分比率を減らす

③資産配分において、現金の配分比率を増やす

④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※概ね10年以上を想定した長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で  

ITバブル、サブプライムバブル、現在のデータ比較

※表のデータ出所 ・世界のバフェット指標:GLOBAL NOTEWorld Federation of Exchanges・OECD景気先行指数:OECD Data ・シラーPER:Shiller PE Ratio ・失業率:US Unemployment Rate ・実質経済成長率:BEA National Economic Accounts ・長短金利差:米国債・金利 - Bloomberg

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●恐怖指数:低水準

●ジャンク債スプレッド:やや縮小傾向

●S&P500のPBR:「3.5倍」を超える

●長短金利差:やや拡大傾向

あとがき

米国市場規模は拡大し続けています。

f:id:yukimatu-tousi:20180922220826p:plain※データ出所:WFEのデータより管理者作成

米国の時価総額(ニューヨーク+ナスダック)はこのままいくと2018年9月も増加の見通し。

2016年末から比較すると、現在(2018年8月末)は約32%増。

割安だったと思われる約10年前、2008年末からだと、約3.1倍(約212%増)に。

全世界の時価総額は2008年末⇒2018年8月末で約2.6倍。

世界に投資しても米国に投資しても、ざっくりみると株式インデックスの長期投資がとても報われやすかった10年。

そして、米国以外は市場規模が縮小している2018年。

※米国以外の世界の時価総額(53.2兆ドル⇒49.3兆ドル:2017年末⇒2018年8月)

今後、景気を含めて

「米国にそれ以外」が引っ張られるのか

「米国がそれ以外」に引っ張られるのか

綱引きの行方が気になるところ。

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※一部加筆
20171207124844


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