ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

TOPIXは1月月間で「−2.1%」 ~日本市場の概況~

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先週の日本の株価や金利をごく簡単に確認し、その後、株式の「割安割高の目安」になりそうな5つの指標で定点観測する記事。

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先週の日経平均

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※出所:マーケット|SBI証券

1.31は「23205」で前週比「-2.6%」。

12月末は「23657」で1月月間では「-1.9」。

日経平均の直近の高値は2018年10月の「24448」で今は高値から「−5.1%」の水準。

先週の日本10年債利回り

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※出所:日本 10年 | 日本 10年 債券利回りより作成

1.31は約「-0.06%」(前週末は「-0.01%」)で前週より低下。

またマイナス圏が定着するかどうか。

先週のドル/円

f:id:yukimatu-tousi:20200201202631p:plain※出所:USD JPY | アメリカドル 日本円 相場情報 - Investing.com

週末にストンと円高方向へ。108円台前半。

それでも株価に比して為替の動きは穏やか。

2019年のピークは4月「1ドル=112.41円」で、ボトムは1月の「1ドル=104.97円」。

5つの指標

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率 <日本市場。信用買いの損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス<日経平均版の恐怖指数>

日本バフェット指標

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳 ※期間:1985年1月末~2020年1月末

1.31の日本バフェット指標は「1.16」で前週の「1.19」より低下。

2017年末⇒2018年末⇒2019年末の変動は

「1.28⇒1.06⇒1.21」。

直近の月末値ピークは2018年1月の「1.29」。

時価総額は約「657.1兆円」(全市場の合計値)。

確認できている範囲では、2018.1.23の736.8兆円が現時点での最大値。

現在は最大値を10.8%下回っています。

1985年からの日本バフェット指標の長期平均は「0.77」。

割高圏の目安「1.0」以上なので、長期的観点からは

日本株は割高圏?

と推測。

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※出所:以下サイトデータより管理者作成 日本取引所グループ 世界経済のネタ帳

日本バフェット指標について詳しくはコチラ↓

日本バフェット指標 <日本の時価総額÷日本の名目GDP>

信用買い残

f:id:yukimatu-tousi:20190419215416p:plain※出所:トレーダーズ・ウェブより管理者作成 ※期間2001年6月1日~2019年4月12

2019.1.24 24399億円(約2.4兆円)。

前週比+815億円。

ここ11週では9回増加しており、増加傾向。

今後の株価動向次第ですが、今のところ信用買いを増やすにはあまりよくなさそうなタイミングで増えてきているか。

直近ピークは2018.3.23の約3.7兆円。

水準としては長期平均の「2.4兆円」程度で、この指標からは

ふつう?

と推測。

<2017.10.27以降の推移・月末の概算値と直近数値>

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※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成

信用買い残について詳しくはコチラ↓

信用買い残 <信用取引における買い方の残高>

東証一部PBR 

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※出所:その他統計資料 | 日本取引所グループのデータより管理者作成 ※グラフの期間:1999年12月末~2019年12月末

2019年12月末の東証一部PBRは「1.2」(前月比+0.0)でした。

2019年10~12月は「1.2倍」で変わらず。

直近ピークは2018年1月末の「1.5」。

長期平均は「1.1」で水準としては

ふつう~やや割高?(割安ではなさそう)

と判断。

東証一部PBRについて詳しくはコチラ↓

東証一部PBR <東証一部上場企業全体の株価純資産倍率>

信用評価損益率

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※単位:% ※出所:トレーダーズ・ウェブのデータより管理者作成 ※グラフ期間:2001.6.1~2018.1.11

1.24は「-10.70」。

前週の「-10.60」からマイナス幅がやや拡大。

上記期間の長期平均は約「-11」であり投資家心理は

ふつう?

と推測。

昨年は「-16~-11」の狭いレンジでずっとうろうろ。

今年はどうなるか。

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※出所:トレーダーズ・ウェブより作成 ※期間:2019.1.11~2019.12.27

割安の目安「-25」以上なので、割安ではなさそうと判断。

信用評価損益率について詳しくはコチラ↓

信用評価損益率 <日本市場。信用買い残高の損益>

日経平均ボラティリティー・インデックス

★日経平均ボラティリティー・インデックスのメモ

1998年からの

・長期平均:24.9

・最低値:11.82(2017.7月)

・最大値:91.45(2008年10月)

・個人的には30以上で「株価の割安圏」を示唆しやすい指標と考えます。

<ここ2年のチャート:日経平均を併記>

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※出所:恐怖指数(VIX 日経VI VSTOXX) 日経平均比較チャートより作成

1.31は「18.59」。前週の「14.88」より上昇。

長期平均は「24.65」であり、投資家心理は

やや安心?

と推測。

割安の目安「30」より小さいので、「割安ではなさそう」と推測。

久々に平均を超えてくるか。

※参考:最近のリスクオフ局面の最大値(概算値)。

2018.2月:38

2018.10月:31

2018.12月:33

2019.5月:25

2019.8月:26

恐怖指数について詳しくはコチラ↓

www.yukimatu-value.com

現時点での日本市場の割高割安、5つの指標からの推測、まとめ

あくまで個人的な判断ですが、現時点で各指標が示唆する株式の割安、割高の判断をまとめます。

★日本バフェット指標⇒割高圏?

★信用買い残⇒ふつう?

★東証一部PBR⇒割安ではなさそう

★信用評価損益率⇒割安ではなさそう

★日経平均ボラティリティー・インデックス⇒割安ではなさそう

総合的に判断すると、わたしは日本株式は「やや割高?」と推測します。

 

現時点での日本株の長期投資のタイミングとしては

①リスク資産の資産配分が大きくなりすぎていれば、所定の配分に戻す

②資産配分において、株式の配分比率を減らす

③資産配分において、現金の配分比率を増やす

④長期投資を一時やめる(投資をやめる機会を探している場合)

のに適す時期だと考えています。単なる経験則ですが。

※長期投資に関する一つの判断です。短期、中期的な投資には役立たない可能性が高いです

※基本的にできるだけ「割高な時期に株を売り、割安な時期に株を買う」という判断に基づいています

※単なる個人の感想です。未来は誰にも予知できません。投資は自己判断、自己責任で 

※指標ごとに、データ確認時期にタイムラグがありますので、必ずしもリアルタイムの判断ではありません

サブプライムバブル期と「今」のデータ比較

※出所:日経平均、TOPIX⇒Yahoo!ファイナンス、東証REIT指数⇒SBI証券、貸し出し態度判断DI(中小企業)⇒主要時系列統計データ表

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株価下落、Jリートは上昇。

●「日本のバフェット指標」「時価総額」:そこそこ高水準

●「信用買い残」「信用評価損益率」:ほぼ平均値

●TOPIX:2018年1月高値「1911」の「-11.9%」の水準

●「東証REIT指数」:日経平均が2.6%下落する中、リート指数はやや上昇。

今週の日銀ETF買い

2018年は年間で約6.5兆円、2019年は約4.4兆円の買い出動。

下記サイトによれば今週は3回出動。2100億円以上購入。

※参照サイト:●TOPIX:日銀ETF買い入れ結果https://nikkeiyosoku.com/boj_etf/

ドル建て日経平均

<ドル建て日経平均:ここ4年>

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※出所:ドル建て日経平均 (日経平均 ドル換算)より作成 ※数値は概算値

2020.1.31のドル建て日経平均は「212.81」。

今回の上げ相場では今のところ「219」程度がピーク。

2019年12月以降、ほぼ「214」以上をキープしていましたが、2月以降、崩れるかどうか。

あとがき

2019年1月は2018年12月の下落を受け、個別株のロング、株価指数のショートで勝負に出て大きめに負けた月。

今年はプットオプションの活躍もあり、小さめの利益で終われたので個人的にはやれやれというところ。

 

TOPIXは1月月間で「−2.1%」となり、昨年9月からの連続上昇は4ヶ月でストップ。

2019年8月末は「1512」。

今は「1684」なので2019年8月末より11%ほど高いところ。

リスクオフが続くのか、意外に早く反発するのか、2月は変動が大きそう。
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