ヘッジファンド「ブリッジウォーター」創業者レイ・ダリオ氏の考えを解説した無料動画が公表されています。
全31分です。
あくまでダリオ氏の個人的な経済観ですが、個人投資家にも役立つ部分もありそうな気はするので、短めの記事にしていきます。
解説ではなくただのわたしの「おぼえがき」。
今回は2回目です。
上記動画の1分14秒~3分29秒の内容の紹介です。
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1分14秒~2分44秒
上記動画の「1分14秒~2分44秒」です。
最初に経済の最も簡単な要素である取引を見てみましょう。
簡単に言えば経済は取引の積み重ねであり、取引とは簡単なものです。
私たちはいつも取引をしています。
何かを買うと取引が発生します。
取引では買い手がお金とクレジットを提供し、それと引き換えに売り手が物品、サービス、資産などを提供します。
クレジットはお金みたいなものですから、使われたお金とクレジットを合計すると支払総額がわかります。
この支払い総額が経済を動かします。
支払額を売上量で割ると単価がわかります。
これが取引です。
これは経済のからくりの構成要素です。
経済の波と動きは、取引によって引き起こされます。
ですから、取引を理解できたら経済の仕組みが理解できます。
経済市場は買い手と売り手が取引をすることで構成されます。
例えば小麦市場、自動車市場、株式市場、そしてその他の市場もです。
経済はすべての取引とすべての市場の積み重ねなのです。
すべての市場での支払い総額と売上総量を計算すると、経済の仕組みを理解することができます。
● 経済=取引の積み重ね。経済の動きは取引によって引き起こされる
●取引において
買い手⇒お金とクレジットを提供
売り手⇒物品、サービス、資産などを提供
●クレジット=お金みたいなもの
●支払われた「お金+クレジット」⇒支払い総額
●支払い総額⇒経済を動かす
●市場は「買い手」と「売り手」が取引をする場
●すべての市場の「支払い総額」と「売上総量」を計算すると、経済の仕組みが理解できる・・・
ざっくりいえば、
経済は市場における買い手と売り手の
「お金、クレジット」
「物品、サービス、資産など」
の取引の積み重ねで動いている
というところでしょうか。
2分44秒~3分29秒
上記動画の「2分44秒~3分29秒」です。
簡単なものです。
人、会社、銀行、政府機関、このすべてが今話した取引をしています。
お金とクレジットを、物品、サービス、資産と交換しているのです。
買い手と売り手の最大手は政府機関です。
これを2つに分類できます。
中央政府は税金を徴収し、お金を支出します。
そして中央銀行ですが、これは普通の買い手、売り手と違って経済のお金とクレジットの総量をコントロールできます。
すなわち中央銀行は利子の動きを制御し、また新しい通貨を印刷できるのです。
このため中央銀行はクレジットの流れに大きな影響を与えます。
●取引の最大手は、個人でも会社でも民間銀行でもなく、政府機関
●政府機関は「中央政府」と「中央銀行」に分けられる
●中央政府
税金の徴収、お金の支出(公的サービスなど)を行う
●中央銀行
政策金利を動かしたり、通貨を発行することで
「お金とクレジットの総量」をコントロールできる特別な存在
買い手と売り手の最大手は会社でもなく個人でもなく政府機関、という主張は印象的でした。
レイ・ダリオ氏にとって、取引の最大手である中央政府と中央銀行の動向は、経済を考える上でとても大切なことのようです。
そして経済の動きが全く分からなければ、長期的な株式投資のことも、よくわからない可能性は高い、すなわち
株式投資において、政府機関、特に中央銀行の動向を考慮すること
はダリオ氏的にはごく当たり前なことなのかもしれません。
続きはまた次回。
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