バブルのピークから下落相場のボトムまで、株価が大幅に下落しない度合い
⇒ディフェンス力
とし、近年の2回のバブル崩壊期の値動きから、「デフェンス力」を探ってみるシリーズ。
今回は米国NASDAQに上場している海外ETFパワーシェアーズ QQQ【QQQ】を取り上げます。
※あくまで過去のディフェンス力です。「今や未来のデフェンス力」は不明です
パワーシェアーズ QQQ【QQQ】のメモ
パワーシェアーズ QQQ【QQQ】はナスダック100指数に連動する投資成果を目指すETF。
ナスダック総合ではなく、ナスダック100に連動。
設定日は1999年3月。
上記グラフは過去5年の株価推移。
・直近配当利回り:0.88%
・資産総額:約660億ドル(約7.3兆円。1ドル=110円で計算)
※グラフ、データ出所:
QQQ 銘柄 - インベスコQQQトラスト・シリーズ1 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
※S&P500の直近配当利回り:1.84%
※2018.6.26時点
パワーシェアーズ QQQ【QQQ】とS&P500の推移
1999年12月末を「1.0」としたときのQQQとS&P500の株価推移をみてみます。
※出所:QQQ | PowerShares ETF - Investing.com、米S&P 500インデックス(SPX - Investing.comのデータより管理者作成
QQQはITバブル崩壊期(2000~2003年頃)には激しく暴落。
この期間でみると、18年かけて株価はS&P500に追いついたという印象。
パワーシェアーズ QQQ【QQQ】の(過去の)ディフェンス力
過去20年における2回のバブル期とその暴落期、QQQがどのような値動きだったか、S&P500と比較しながら見てみます。
※両者の株価のピークとボトムの時期にはずれがあり、同一期間の比較ではありません
※出所:QQQ | PowerShares ETF - Investing.com、米S&P 500インデックス(SPX - Investing.comのデータより管理者作成
QQQのITバブル期の暴落幅はとても大きく、2年半ほどかけて8割以上暴落しています。
1000万円あった評価額が約2年半で160万円まで減った感じ。
サブプライムバブル期の暴落幅はS&P500とほぼ同じ程度。
2回のバブル崩壊期の下落率平均をとると67.5%。
S&P500の下落平均より13.5%下落幅が大きく、この2回に限ればS&P500よりは下げが大きかったといえます。
※QQQとS&P500の「配当利回りの差」は考慮していません。暴落期の値動きだけの情報です
所感
過去5年だけでも株価は2.4倍以上になっています。
リーマンショック後の水準から現在は6~7倍の株価。
2002年10月~2007年10月の上げ相場でも5年で約2.8倍と大きな上昇。
その一方で下落相場では激しく暴落する傾向が感じられます。
指数の構成銘柄の変化や過去の状況との相違があり、今後もこの傾向があるかはわかりませんが、「大きなリターン」と「大きな暴落」の可能性を感じさせる過去の値動きです。
未来への可能性は大いに感じますが、わたしは今は手が出ません。
ちなみに東証上場ETFで
NEXT FUNDS NASDAQ-100 連動型上場投信 (1545)
があります。
設定日は2010/8/13。
2010年の安値から2018年の高値を比べると株価は
約5.5倍
と、すごいパフォーマンスを見せています。
※単なる過去の実績です。投資を勧めるものではありません。投資は自己責任で
参考データ
今まで取り上げた銘柄の下落率。
ピークとボトムの時期はまちまちで、配当利回りの差も考慮しておらず、あくまでご参考までに。
※あくまで過去のディフェンス力の印象です。「今や未来のデフェンス力」は不明です。今後もこの傾向が続くかどうかは全く分かりません
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