ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

インドの景気・株価水準 2018.12

f:id:yukimatu-tousi:20181216220143p:plainインドの景気と株価水準を探る記事です。

・景気動向⇒CLI(インド)

・株価水準⇒バフェット指標など

で簡単に確認してみます。

インドの景気動向

インドの景気動向をOECD景気先行指数(以下:CLI)で探ってみます。

CLIの簡単な説明です。

○OECDが算出している景気動向を判断する指標

100が基準値

○100より低い⇒景気は悪い

○100より高い⇒景気はよい

○CLIが下降している⇒景気の減速

○CLIが上昇している⇒景気の加速

 詳しくは下記記事を参照ください。

www.yukimatu-value.com

f:id:yukimatu-tousi:20181216220436p:plain※出所:OECD Dataより管理者作成

2015年1月~2018年10月のインド(とOECD全体()のCLIの推移です。

インド景気はこの指標では

●2015年頃にピーク

●2017年2月頃にボトム

●その後、景気拡大が1年半以上続いている

というところ。

前月同様、世界景気は減速傾向ですがインドは好調を維持。

不景気な時期の株価が割安である可能性が高く、景気の観点から

今はインド株を買うチャンスではない?

と推測。

インドのバフェット指標、現在の株価水準

バフェット指標=(ある国の)株式時価総額÷名目GDP

個人的には

・この数値が長期平均より大きい⇒その国の株価は割高傾向?

・この数値が長期平均より小さい⇒その国の株価は割安傾向?

と判断する一つの目安として使用。

※経験則に基づく単なる目安です

※バフェット指標についてはこちらの記事を参照ください

www.yukimatu-value.com

インドのバフェット指標の推移を見てみます。

データは2003~2017年の年末値です。

f:id:yukimatu-tousi:20180423235634p:plain

※出所:Global Noteのデータより管理者作成 ※2003~2017年の年末値で算出

この期間の平均値は0.72、中央値は0.69です。

2017年末は「0.90」。

この指標では

●2006~2007年、2009~2010年、2017年頃⇒割高

と推測。

直近のインドのバフェット指標

f:id:yukimatu-tousi:20181216221033p:plain

世界経済のネタ帳World Federation of Exchangesのデータより管理者作成

2018年10月末では「0.69」。

時価総額は減少し、バフェット指標も低下。

長期平均の「0.72」をやや下回っており、インド株の水準は

ふつう~やや割安?

と推測。

2017年末は「0.90」だったので、2018年は

割安傾向

にシフトし、平均回帰してそのまま平均以下の水準に落ちていっている可能性があります。

時価総額で見ると、インドは今年1月が1番天井、8月が2番天井。
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まとめ

CLIでみたインドの景気

●水準⇒よい

●トレンド⇒よい

バフェット指標でみたインドの株価水準

ふつう~やや割安?

インド株の投資のタイミングとして

●買い→あまり適さないか

●売り→「買い」よりは適す、かも

※景気がよく、株価は割安ではなさそうだから(景気が悪くなればもっと割安になってくれる?)

※「できれば割安で不景気な時期に買いたい」という欲張りな判断に基づいています

※個人の感想です。投資は自己責任で

おわりに

StarCapital AG - Disclaimer

上記サイトによれば2018.11.30時点のインド市場の

●PER:25.9(24.2)

●CAPE:21.5(20.8)

●PBR:2.9(2.7)

とのこと

※()内は10月末の数値

比較対象の40ヶ国でインドは6番目の割高度合いという見立てのよう。

f:id:yukimatu-tousi:20181216222109p:plain※出所:EPI | WisdomTree India Earnings ETF - Investing.comより作成

インド投資のツールの一つ、

【EPI 】ウィズダムツリー インド株収益ファンド(米国ETF。ドル建て)

のここ1年。

今のところ2018年1月末頃がピーク。

今回記事にした10月末頃がボトムで現在は少し戻しています。

現在さえない状況にある世界景気が好転した場合、

・人口動態が魅力的

・経済成長率の高さ

・一人当たり名目GDPがまだ低位にあること

などの観点から、インドやフィリピンなどはいち早くマネーが流入しやすい市場か?と個人的には考えますが、来年、そういうシーンが見られるかどうか。

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