ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

2019年1月のFOMCを受けて、今後気になること

f:id:yukimatu-tousi:20190131150704p:plain備忘録的に、2019年1月のFOMCを受けて、今後気になることを記事に。

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引き締めスタンスが緩みそう

www.nikkei.com

記事より引用

「利上げ局面は終了か」と問われたパウエル議長は「様子見の期間が終わった時にわかる」と述べ、その可能性を否定しなかった。

(中略)

「量的引き締め」も、パウエル議長は記者会見で「当初想定したよりも早期に終了するだろう」と明言した。

FRBの金融引き締めのペースが緩む模様。

世界的に

株高、ドル安、コモディティ(原油、銅など)高

となりました。

米国債10年物利回りも低下。

f:id:yukimatu-tousi:20190131221302p:plain※出所:アメリカ 10年 | アメリカ 10年 債券利回り - Investing.com

なぜ引き締めスタンスを緩めたか

当たり前ですが、態度を変更したのには何らかの理由があるハズ。

このまま引き締めるのはまずい、引き締めのペースを緩め、いったん様子をみよう

というスタンスになったのは

・米国景気、世界景気への配慮

・米国のインフレ率の落ち着き

からか?

なぜ今まで金融引き締めをしていたのか?

逆に、

・なぜ今まで金融引き締めをしていたのか?

・喜ばない人もいる引き締め政策をFRBはなぜとっていたのか?

推測を二つ。

①緩和的な態度を続けることで生じるかもしれない「米国や世界景気の過熱・金融市場のバブル発生」による混乱を恐れたから?

緩和スタンス継続

⇒景気の過熱による「賃金の上昇+インフレの亢進」やバブル的なリスク資産の高騰

⇒インフレ、バブル抑制のための金融引き締め

急激な景気後退、大規模なバブル崩壊←これは望ましくない、避けたい

②次回の景気後退の前にできるだけ利下げ余地、量的緩和余地を残しておきたかったから?

今後気になること・・・

・引き締めペースをどの程度緩めるのか?

・米国景気や世界景気にどの程度の影響が出るのか?

・米国のみならず、中国、欧州などの景気にポジティブに働いていくかどうか?(欧州主要国の国債利回りは低下しており、これは欧州景気にポジティブ)

いろいろありますが、とりあえず個人的には米国のインフレ率の確認も行っていきたいところ。

現在「+2.1%」(2018年12月。前年比)で落ち着いているコア指数。

もし何らかの理由で米国の物価が想定以上に上がってきた場合、FRBは緩和的なスタンスはとりにくくなり、引き締めモードに転換、物価の安定を図らざるを得ない。

それは市場にとってはとても怖い事態。

逆に、米国のインフレ率が2%前後でボチボチ落ち着く事態が続き、世界的な景気減速感もひとまず落ち着きをみせるなら、市場にとってはしばらくいい時期が続く可能性もなくはない?

物価、中銀、そして景気などの記事、マイナーな感じはしますが、興味のある方は今後お付き合いください。

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