全世界の時価総額が最も大きかった2018年1月が直近ピークであったと仮定して、2019年5月末までの世界の主要な株価の変化を確認してみます。
世界の主要株価指数 <2018年1月ピーク値⇒2019年5月末の下落率>
※出所:世界メジャー株式指数 - Investing.com 日本、https://finance.yahoo.com/のデータより作成 ※以下の表、グラフも同様
世界の主要株価指数の「2018年1月ピーク値⇒2019年5月末の下落率」の比較です(現地通貨建て。「VT」「TOK」「VWO」はドル建て)。
データはこちら。
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所感①:TOPIX、中国、新興国の下落幅が大きい
先月に比べて全般に下落しましたが、TOPIX、上海総合、香港、VWOなどの下落率が20%程度となっています。
所感②:米国株は比較的堅調
4月末のプラスからマイナスに転じているものの、引き続き米国の株価指数は相対的に強い印象。
米国への配分比率が高い「TOK」の下落率も小さめ。
所感③:インドはプラスだが・・・
この中では唯一下落率がマイナス、つまりプラスだったインド。
ただ、このNIFTY50のデータは現地通貨建て。
円建てのNifty 50連動型上場投信(1678。東証上場ETF)のデータでみると、2018年1月の高値から7.8%ほどの下落。
この期間、インドルピーの円に対する下落幅が大きく、円建てでの評価額はマイナスの状態。
※出所:https://info.finance.yahoo.co.jp/history/?code=1678.T&sy=1999&sm=5&ey=2019&em=6&tm=mより作成
ドル建てだとこの期間、インドルピーはドルに対して9%ほど下落しており、実質的にはやはりドル建てでもNIFTY50はマイナスとなる模様。
おわりに
最近念仏のように繰り返していますが、世界景気と時価総額の推移。
※出所:https://www.world-exchanges.org/、Leading indicators - Composite leading indicator (CLI) - OECD Dataより作成 ※期間:1995.1~2019.3
CLI(OECD全体)やグローバル製造業PMIは2017年11~12月頃にピークアウトしており、
・今は世界景気が減速している時期で
・経験的には株価が上がりにくく
・投資が難しい時期
と認識。
今後もこの認識が活きるのか、あるいは急速に世界景気が反転する時期が来るのか、先のことは分かりませんが、今のところ、経験則が役立っている状況。
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