ユキマツの「長期投資のタイミング」

「景気(企業利益動向)」「中銀の金融政策(金利動向)」「投資家のリスク許容度」などから長期投資のタイミングを探る投資ブログ

利回りがすでにマイナス圏にある先進諸国での量的緩和はどの程度効果的なのか?

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2019年8月末のFRB、ECB、日銀、3つの中央銀行の資産動向を確認する記事です。

※本記事では便宜的に「1ドル=110円」「1ユーロ=130円」で円換算しており、数値は目安、概算です
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中央銀行の動向を確認するメリット

中央銀行の動向は

投資タイミングの時期を判断する一つの手掛かりになり得る

とわたしは思います。

※その説明↓

「中央銀行の動向」が「投資タイミング」を判断する、一つの手掛かりになり得ると考える根拠 - ユキマツの「長期投資のタイミング」

FRBの動向

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※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fed

ここ5年のFRBの資産推移です。

2018年頃から資産縮小が本格化。

2019年8月末:3.76兆ドル(約414兆円)でした。

前月比 -2兆円

2019年は8ヶ月で35兆円、毎月4.4兆円程度の減少ペース。

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※出所:All Federal Reserve Banks: Total Assets | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成

ECBの動向

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※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fed

ここ5年のECBの資産推移です。

ECBの資産は2019年8月末:4.68兆ユーロ(約608兆円)でした。

前月比±0兆円

今年はほぼ変わらず。

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※出所:Central Bank Assets for Euro Area (11-19 Countries) | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成

日銀の動向

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※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fed

ここ5年の日銀の資産推移です。

日銀の資産は2019年8月末:約573兆円でした。

前月比+5兆円

今年は+21兆円ほど。

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※出所:Bank of Japan: Total Assets for Japan | FRED | St. Louis Fedのデータより管理者作成

3つの中央銀行、トータルでの変動

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※出所:Bank of JapanCentral Bank Assets for Euro Area Total Assets | FRED | のデータより管理者作成 

3つの中銀のトータル資産は2019年8月末:約1595兆円でした。

・前月比+3兆円

・FRB:-2兆円

・ECB:±0兆円

・日銀:+5兆円

※為替レートや四捨五入で誤差あり

2018年は年間で「+16兆円」でした。

2019年は8月までで「−13兆円」。

地味に減少傾向。

【FRB、ECB、日銀資産】の合計(年末値)と年間増減

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※出所:Bank of JapanCentral Bank Assets for Euro Area Total Assets | FRED | のデータより管理者作成 

おわりに 

www.asahi.com

FRBの量的縮小は前倒しで8月1日に終了とのこと。

www.asahi.com

ECBは11月から毎月200億ユーロ(約2.4兆円。1ユーロ=119円で計算)規模の量的緩和再開とのこと。

年間このペースだと30兆円弱の小規模な量的緩和。

日銀が現行のペースだとすると、来年は3行トータルで資産が減ることはなさそうな雰囲気。

10年物国債利回り、2019.9.16時点。

★米国:1.84%

★日本:-0.17%

★ドイツ:-0.49%

★イギリス:0.71%

★フランス:-0.21%

利回りがプラス圏にある米国やイギリスはまだしも、長期債利回りがすでにマイナス圏にある先進諸国での量的緩和はどの程度効果的なのか?

素人的な素朴な疑問。

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